スケアクロウ／錦戸亮

(あとどれくらいときがたてばいみをみいだせる)

あとどれくらい時が経てば意味を見出せる

(そらにはしろいくものきせきのこしとぶひこうき)

空には白い雲の軌跡残し飛ぶ飛行機

(あんなふうにもしぼくもじゆうにとべたら)

あんな風にもし僕も自由に飛べたら

(つぎのだれかをさがしてたのそれはちがう)

次の誰かを探してたの？　　それは違う

(すけあくろうかぜにふかれても)

スケアクロウ　風に吹かれても

(すけあくろうあめにうたれても)

スケアクロウ　雨に打たれても

(すけあくろうまたすこしいろあせても)

スケアクロウ　また少し色褪せても

(すけあくろうぼくはここにいるだろう)

スケアクロウ　僕は此処にいるだろう

(きみがおいてったものならまだここにあるよ)

君が置いてったモノなら　まだ此処にあるよ

(かたちにのこらないもののほうがきおくにのこるって)

形に残らないモノの方が　記憶に残るって

(きみはいったねそんなのわかってるめをとじるたびいまもきみがわらってる)

君は言ったねそんなの分かってる　目を閉じる度今も君が笑ってる

(すけあくろうかぜにふかれても)

スケアクロウ　風に吹かれても

(すけあくろうあめにうたれても)

スケアクロウ　雨に打たれても

(すけあくろうまたすこしいろあせても)

スケアクロウ　また少し色褪せても

(すけあくろうそれでもここにいるだろう)

スケアクロウ　それでも此処にいるだろう

(すけあくろうさくらがさいてちって)

スケアクロウ　桜が咲いて散って

(すけあくろうたいようにてらされて)

スケアクロウ　太陽に照らされて

(すけあくろうおちばにつつまれて)

スケアクロウ　落ち葉に包まれて

(すけあくろうゆきにふるえても)

スケアクロウ　雪に震えても

(すけあくろうかぜにふかれても)

スケアクロウ　風に吹かれても

(すけあくろうあめにうたれても)

スケアクロウ　雨に打たれても

(すけあくろうまたすこしいろあせても)

スケアクロウ　また少し色褪せても

(すけあくろうぼくはここにいるから)

スケアクロウ　僕は此処にいるから

(きみがまよわないようにみつけやすいように)

君が迷わないように　見つけやすいように

(きみをひとりにさせないようにぼくがここに)

君を一人にさせないように　　僕が此処に