Flyway

(かなわなくていいからねがわせて)

叶わなくていいから願わせて

(えいえんにひなどりでいたいのにうもうはしろくなってこころはみじゅくだって)

永遠に雛鳥でいたいのに羽毛は白くなって心は未熟だって

(せけんていではねつくろうふりょくがちがういろにそまることをゆるさない)

世間体で羽根繕う浮力が違う色に染まることを許さない

(ふつうとはきせきのよせあつめずっときみはそのままでひゃくてん)

普通とは奇跡の寄せ集めずっと君はそのままで百点

(うつるのはすいめんにみえかくれしてるだいたすうのはねやすみめ)

映るのは水面に見え隠れしてる大多数の羽休め

(せんりつはぼくがりつどうはきみにだいじょうぶもうとびかたはしってる)

旋律は僕が律動は君に大丈夫もう飛び方は知ってる

(ひとつこきゅうをしてどうせならたつとりあとをにごせ)

ひとつ呼吸をしてどうせならたつ鳥跡を濁せ

(たびがらすよせかいをまいわたれことばくにもいろもちをこえ)

旅鳥よ世界を舞い渡れ言葉国も色も血を超え

(もういちどひとつになれるようにかなわなくていいからねがわせて)

もう一度一つになれるように叶わなくていいから願わせて

(ないだりするよいきていくかぎりないたりするよきみがいるかぎり)

凪いだりするよ生きていく限り泣いたりするよ君がいる限り

(じぶんのかわりなんていくらだっているこのひろいこうろで)

自分の代わりなんて幾らだっているこの広い航路で

(まよわずばんになれたのはきみとぼくだったからだ)

迷わず番になれたのは君と僕だったからだ

(かおもなものこらないはくぎんのみかいたくちはじめてはねをのばしわらえたきがした)

顔も名も残らない白銀の未開拓地初めて羽を伸ばし笑えた気がした

(うまくこきゅうはできないそれでもかまわない)

上手く呼吸はできないそれでも構わない

(いっそはうとりをとばすいきおいで)

いっそ這う鳥を飛ばす勢いで

(いつかふるすもせかいもすべてをあいせたら)

いつか古巣も世界も全てを愛せたら

(みつけてよてをとってよおどってよなまえをよんでよ)

見つけてよ手を取ってよ踊ってよ名前を読んでよ

(おれたつばさをひきさくときはちきゅうのうらがわだってとんでくよ)

折れた翼を引き裂くときは地球の裏側だって飛んでくよ

(だれもみとめてくれなくたってよいかさねたきずあしあとをゆめとよばせて)

誰も認めてくれなくたって良い重ねた傷足跡を夢と呼ばせて

(たびがらすよせかいをまいわたれことばめにもいろもちをこえ)

旅鳥よ世界を舞い渡れ言葉目にも色も血を超え

(もういちどひとつになれるまでだいすきのつづきをかなでさせて)

もう一度一つになれるまで大好きの続きを奏でさせて

(ないだりするよいきていくかぎりないたりするよきみがいるかぎり)

凪いだりするよ生きていく限り泣いたりするよ君がいる限り