恋影

(ふるえるゆびでかすめるよいのゆめはきえてゆく)

震える指で掠める　宵の夢は消えてゆく

(さまようこころまどろむゆれるきみのおもかげ)

彷徨う心微睡む　揺れる君の面影

(ほほをなでゆくよかぜがおびたねつをうばいさる)

頬を撫でゆく夜風が　帯びた熱を奪い去る

(かさねたおりがのこしたかすかきみのつきかげ)

重ねた澱が残した　微か君の月影

(あつめたおもいのかけらかくしてたゆたう)

集めた想いの欠片　隠して揺蕩う

(きせつがめぐりゆくように)

季節が巡りゆくように

(おしえてくれるんだつたえてくれるんだ)

教えてくれるんだ　伝えてくれるんだ

(つよさもよわさもきみがぜんぶくれるんだ)

強さも弱さも君が全部くれるんだ

(ときにまどいことばにまよえども)

時に惑い 言葉に迷えども

(ともにゆけるのなら)

共に行けるのなら

(かなえてくれたんだこたえてくれたんだ)

叶えてくれたんだ　応えてくれたんだ

(いまもかこもみらいさえぜんぶくれたんだ)

今も過去も未来さえ全部くれたんだ

(すすんだはりまきもどせないけど)

進んだ針 巻き戻せないけど

(とわにそばにいるとちぎりむすぼう)

永遠に傍にいると、契り結ぼう

(うつろなひとみとらえるあさのつゆにひかりさす)

虚な瞳捉える　朝の露に光差す

(あけゆくそらにのびゆくあせるきみのすきかげ)

明けゆく空に伸びゆく　褪せる君の透影

(かんじょうりくつなんてむいみなもの)

感情、理屈なんて無意味なもの

(わかっていてもとらわれてる)

わかっていても囚われてる

(ならおぼれようかおわりなくふかく)

なら、溺れようか　終わりなく深く

(みつめてくれるんだもとめてくれるんだ)

見つめてくれるんだ　求めてくれるんだ

(あいもよろこびもかなしみもくれるんだ)

愛も喜びも悲しみもくれるんだ

(きずつけあいりことわりちがえても)

傷つけ合い 理違えても

(ともにつむげるなら)

共に紡げるなら

(みつけてくれたんだみとめてくれたんだ)

見つけてくれたんだ　認めてくれたんだ

(わがままもきまぐれもぜんぶゆるすんだ)

我儘も気まぐれも全部許すんだ

(とまったはりこのてですすめよう)

止まった針 この手で進めよう

(とわにそばにいると)

永遠に傍にいると…

(こがれたのはあのひのかげ)

焦がれたのは　あの日の影

(ほほにふれたのはやさしいきみのこえ)

頬に触れたのは　優しい君の声

(いてついたこころとかすようにしみるんだ)

凍てついた心溶かすように沁みるんだ

(ふゆはやがてはるをむかえるように)

冬はやがて 春を迎えるように

(つぼみがひらくように)

蕾が開くように

(かなえてくれたんだこたえてくれたんだ)

叶えてくれたんだ　応えてくれたんだ

(いまもかこもみらいさえぜんぶくれたんだ)

今も過去も未来さえ全部くれたんだ

(はるかなさきなにがおころうとも)

遙かな先 何が起ころうとも

(とわにはなれないとちぎりむすぼう)

永遠に離れないと、契り結ぼう