アナザーワールドエンド

(れんさしたひびのはし)

連鎖した日々の端

(かろうじてつかんでたくすんだぱんどらのはこ)

かろうじて掴んでた　くすんだパンドラの箱

(どれだけうれしかったかわからないこれはぼくたちだけのもの)

どれだけ嬉しかったかわからない　これは僕たちだけのもの

(えいえんにいっしょさもうはなさないよまいにちおぼえててね)

「永遠に一緒さ」「もう離さないよ」「毎日覚えててね」

(なんてよくわからないこといわないからたまにはねえあいにきてよ)

なんてよくわからないこと言わないから　たまにはねえ会いにきてよ

(かけたつきとむくながいとうざつなにちじょうかけあわせて)

欠けた月と　無垢な街灯　雑な日常　掛け合わせて

(つなぎあわせたせいざはあわいいまをとおりすぎていく)

繋ぎ合わせた星座は　淡い今を通り過ぎていく

(ああうたがまちをつつんでみんなしあわせになるなんてつごうがいいよな)

ああ歌が街を包んで　みんな幸せになるなんて　都合がいいよな

(ぼくがいることでここにいることでせかいはきっとひとつにならない)

僕がいること　でここにいることで　世界はきっとひとつにならない

(ああかぜがつめたくてもはだのうらがわでたしかにともるなにか)

ああ風が冷たくても　肌の裏側で確かに灯るなにか

(たからものはないしょにしなくちゃなみだもかくしておくよ)

宝物は内緒にしなくちゃ　涙も隠しておくよ

(あなざーわーるどえんど)

アナザーワールドエンド

(みおぼえのあるまちがひとつずつふえておとはかぜにのる)

見覚えのある街がひとつずつ増えて　音は風に乗る

(だけどきこえるげんどはやっぱあるからなるべくちかくにいくからね)

だけど聞こえる限度はやっぱあるから　なるべく近くに行くからね

(どこかでたぶんついえててもふしぎじゃなかったからわかる)

どこかで多分潰えてても　不思議じゃなかったからわかる

(たたかうことはきずをおうことだよそれでもぼくら)

「戦うことは傷を負うことだよ」　それでも僕ら

(ああいんりょくににたまるでかいせきができないおもいのこと)

ああ引力によく似た　まるで解析ができない　想いのこと

(じかんにまかせたりむきあわなかったりきょうかしょはせいぎなんかじゃないから)

時間に任せたり　向き合わなかったり　教科書は正義なんかじゃないから

(ああめにはみえなくてもことばでせつめいなんてできなくても)

ああ目には見えなくても　言葉で説明なんて　できなくても

(こころがからだがおぼえてるよそれはきっとしあわせだって)

心が身体が覚えてるよ　それはきっと幸せだって

(きづくのはきょうじゃなくてあすじゃなくてらいねんさらいねんでもなくて)

気づくのは今日じゃなくて明日じゃなくて　来年再来年でもなくて

(もっとさきかもとしとってたてなくなってきみのこえもわすれちゃって)

もっと先かも歳とって立てなくなって　君の声も忘れちゃって

(せかいにあふれるおんがくがぜんぶつまらなくなって)

世界にあふれる音楽が全部つまらなくなって

(だれもあらそいをとめることができなくなって)

誰も争いを止めることができなくなって

(なもしらないすなはまにひとりすわりこんで)

名も知らない砂浜に1人座り込んで

(なみのおとがこのしゅんかんにむすびついたときかもしれない)

波の音がこの瞬間に結び付いた時かもしれない

(それでもぼくら)

それでも僕ら

(ああめにはみえなくてもことばでせつめいなんてできなくても)

ああ目には見えなくても　言葉で説明なんて　できなくても

(そこにあることでそこにあることでいのちをあたためるたしかなおと)

そこにあることで　そこにあることで　命を温める確かな音

(ああぼりゅーむをあげてくれこまくをこえてしんぞうまでとどくなにか)

ああボリュームを上げてくれ　鼓膜を超えて心臓まで届くなにか

(もうすこしこのぺーすであるくよだれにもきづかれなくていいはずなのに)

もう少しこのペースで歩くよ　誰にも気づかれなくていいはずなのに

(きみもちょっとだけおなじきもちでいてくれたらうれしいんだ)

君もちょっとだけ同じ気持ちでいてくれたら嬉しいんだ

(あなざーわーるどえんど)

アナザーワールドエンド