夏目漱石「こころ」3-100
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夏目漱石の「こころ」(下)でございます。
なるべく原文ママで問題を設定しておりますので、誤字なのか原文なのかややこしいとは思われますが最後までお付き合い下さい。
オリジナルの書き方・読み方については以下に載せますので、参考の程よろしくお願い致します。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
13:附加える(つけくわえる)
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順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | なおきち | 7400 | 光 | 7.4 | 98.8% | 208.5 | 1561 | 18 | 28 | 2025/02/17 |
2 | おおくまねこ | 6456 | S | 6.5 | 99.2% | 237.9 | 1548 | 12 | 28 | 2025/02/08 |
3 | おにぎり | 4959 | B | 5.0 | 99.1% | 309.3 | 1547 | 13 | 28 | 2025/01/26 |
4 | ho | 3934 | D++ | 4.1 | 94.8% | 378.7 | 1576 | 86 | 28 | 2025/02/10 |
5 | sada | 3531 | D+ | 3.7 | 94.8% | 423.0 | 1579 | 85 | 28 | 2025/01/22 |
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問題文
(ごじゅういち)
五十一
(「けいのそうしきのかえりみちに、わたくしはそのゆうじんのひとりから、)
「Kの葬式の帰り路に、私はその友人の一人から、
(けいがどうしてじさつしたのだろうというしつもんをうけました。)
Kがどうして自殺したのだろうという質問を受けました。
(じけんがあっていらいわたくしはもうなんどとなくこのしつもんでくるしめられていたのです。)
事件があって以来私はもう何度となくこの質問で苦しめられていたのです。
(おくさんもおじょうさんも、くにからでてきたけいのふけいも、つうちをだしたしりあいも、)
奥さんも御嬢さんも、国から出て来たKの父兄も、通知を出した知り合いも、
(かれとはなんのえんこもないしんぶんきしゃまでも、)
彼とは何の縁故もない新聞記者までも、
(かならずどうようのしつもんをわたくしにかけないことはなかったのです。)
必ず同様の質問を私に掛けない事はなかったのです。
(わたくしのりょうしんはそのたびにちくちくさされるようにいたみました。)
私の良心はその度にちくちく刺されるように痛みました。
(そうしてわたくしはこのしつもんのうらに、)
そうして私はこの質問の裏に、
(はやくおまえがころしたとはくじょうしてしまえというこえをきいたのです。)
早く御前が殺したと白状してしまえという声を聞いたのです。
(わたくしのこたえはだれにたいしてもおなじでした。)
私の答は誰に対しても同じでした。
(わたくしはただかれのわたくしあてでかきのこしたてがみをくりかえすだけで、)
私は唯彼の私宛で書き残した手紙を繰り返すだけで、
(ほかにひとくちもつけくわえることはしませんでした。)
外に一口も附加える事はしませんでした。
(そうしきのかえりにおなじといをかけて、おなじこたえをえたけいのゆうじんは、)
葬式の帰りに同じ問を掛けて、同じ答を得たKの友人は、
(ふところからいちまいのしんぶんをだしてわたくしにみせました。)
懐から一枚の新聞を出して私に見せました。
(わたくしはあるきながらそのゆうじんによってさししめされたかしょをよみました。)
私は歩きながらその友人によって指し示された箇所を読みました。
(それにはけいがふけいからかんどうされたけっかえんせいてきなかんがえをおこしてじさつしたと)
それにはKが父兄から勘当された結果厭世的な考を起して自殺したと
(かいてあるのです。)
書いてあるのです。
(わたくしはなんにもいわずに、そのしんぶんをたたんでゆうじんのてにかえしました。)
私は何にも云わずに、その新聞を畳んで友人の手に帰しました。
(ゆうじんはこのほかにも)
友人はこの外にも
(けいがきがくるってじさつしたとかいたしんぶんがあるといっておしえてくれました。)
Kが気が狂って自殺したと書いた新聞があると云って教えてくれました。
(いそがしいので、ほとんどしんぶんをよむひまがなかったわたくしは、)
忙がしいので、殆んど新聞を読む暇がなかった私は、
(まるでそうしたほうめんのちしきをかいていましたが、)
まるでそうした方面の知識を欠いていましたが、
(はらのなかではしじゅうきにかかっていたところでした。)
腹の中では始終気にかかっていたところでした。
(わたくしはなによりもうちのもののめいわくになるようなきじのでるのをおそれたのです。)
私は何よりも宅のものの迷惑になるような記事のでるのを恐れたのです。
(ことになまえだけにせよおじょうさんがひきあいにでたらたまらないとおもっていたのです。)
ことに名前だけにせよ御嬢さんが引合に出たら堪らないと思っていたのです。
(わたくしはそのゆうじんにほかになんとかかいたのはないかとききました。)
私はその友人に外に何とか書いたのはないかと聞きました。
(ゆうじんはじぶんのめについたのは、ただそのにしゅぎりだとこたえました。)
友人は自分の眼に着いたのは、ただその二種ぎりだと答えました。