【意味怖】空の上 ＊概要欄に解説
少年は自死したので、地獄に落ちてしまった。
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問題文
(おかあさんはそらのうえにいる)
お母さんは空の上にいる。
(おさないころからしょうねんはずっとそうきかされていた)
幼い頃から、少年はずっとそう聞かされていた。
(しょうねんはひっこみじあんということもありがっこうではいじめられていた)
少年は引っ込み思案ということもあり、学校ではいじめられていた。
(ちちおやはしごとにぼっとうししょうねんはいえでもひとりですごすことがほとんどだった)
父親は仕事に没頭し、少年は家でも一人で過ごすことがほとんどだった。
(ぜつぼうとこどくにさいなまれたしょうねんはははへのおもいがつよくなっていく)
絶望と孤独に苛まれた少年は、母への思いが強くなっていく。
(そしてしょうねんはけつだんする)
そして少年は決断する。
(ははにあいにいくことを)
母に会いに行くことを。
(しょうねんはどうやったらははおやにあえるかはおぼろげにりかいしていた)
少年はどうやったら母親に会えるかは、おぼろげに理解していた。
(なのでまちのいちばんたかいたてもののおくじょうへとむかった)
なので、町の一番高い建物の屋上へと向かった。
(しょうねんはそらへむかってとんだ)
少年は空へ向かって飛んだ。
(さいしょはしょうねんのよそうにはんしてからだがじめんにむかっておちていった)
最初は少年の予想に反して、体が地面に向かって落ちて行った。
(だがめのまえがくらくなったあとはからだがかるくなりうえへうえへとのぼっていった)
だが目の前が暗くなったあとは、体が軽くなり、上へ上へと昇っていった。
(そしてそらのうえへとしょうねんはたどりついた)
そして、空の上へと、少年は辿り着いた。
(だがそこにはしょうねんのははおやはいなかった)
だがそこには、少年の母親はいなかった。