【意味怖】

(「ばれんたいんちょこにじぶんのちとじぶんのかみのけをいれるとわたしたひとと)

「バレンタインチョコに自分の血と自分の髪の毛を入れると渡した人と

(りょうおもいになれるんだって。」とつぜん、あいみがそういってきた。「えっほんと？」)

両思いになれるんだって。」突然、愛海がそう言ってきた。「えっほんと？」

(わたしはききかえす。「ほんとだってー」とまなみがいう。)

私は聞き返す。「ほんとだってー」と愛海が言う。

(わたしは、さんねんせいのときからｏくんがすきだった。)

私は、三年生のときからＯ君が好きだった。

(（このはなしをつくったひとにはすきなひとはいません）)

（この話を作った人には好きな人はいません）

(あいみにはすきなひとがいないから、わたしをれんあいたいしょうとしてみているみたい。)

愛海には好きな人がいないから、私を恋愛対象としてみているみたい。

(ちょうど、あさってはばれんたいんでー。)

丁度、明後日はバレンタインデー。

(ちゅうがくはちがうからこれでさいごのばれんたいんでー。)

中学は違うからこれで最後のバレンタインデー。

(ｏくんにわたすさいごのちゃんすだ。)

Ｏ君にわたす最後のチャンスだ。

(あさ、こっそりつくえのなかにいれようとはやくいえをでた。)

朝、こっそり机の中に入れようと早く家を出た。

(がっこうにつくとまなみもいた。)

学校につくと愛海もいた。

(あいみは、「ｏくんにわたすんでしょ」といってきた。ずぼしだとわたしはおもった。)

愛海は、「Ｏくんに渡すんでしょ」と言ってきた。図星だと私は思った。

(ｏくんのつくえのなかにいれ、といれにむかうとちゅう、あいみが)

Ｏ君の机の中に入れ、トイレに向かう途中、愛海が

(ｏくんのつくえのなかになにかをいれていた。)

Ｏ君の机の中に何かを入れていた。

(それから、そうじのじかんになった。「ｏくん、ちょこあった？」わたしはきいた。)

それから、掃除の時間になった。「Ｏ君、チョコあった？」私は聞いた。

(「ちょこあったよ。１こだけだけどね。」とｏくんはいった。)

「チョコあったよ。１こだけだけどね。」とＯ君は言った。

(そっか・・・とおもったけど、なんだかもう、ｏくんよりあいみのほう)

そっか…と思ったけど、なんだかもう、Ｏ君より愛海のほう

(がだいじだとおもってきた。)

が大事だと思ってきた。

(まなみとは、ちゅうがくはいってからもあそびたいな。)

愛海とは、中学入ってからも遊びたいな。