春か未来

(ときのきれまがどこかうわついて)

時の切れ間がどこか浮ついて

(ながしるるまちははるのさなか)

流るる街は 春の最中

(ぼくらがであったけしきぐうぜんを)

僕らが出会った 景色 偶然を

(いまさらかたりあうのもてれくさいよ)

今更語り合うのも 照れくさいよ

(あるきだすってたぶんこのきせつだ)

歩き出す って多分、この季節だ

(つぼみふくらますいまかいまかとまつ)

蕾膨らます 今か今かと待つ

(きみのいっぽをひきとめるように)

君の一歩を引き止めるように

(さいた)

咲いた

(さいしょでさいごのはなにだれかののこしたねがい)

最初で最後の花に誰かの残した願い

(さいかいすでにまちわびまるであのさくらのように)

再会 既に待ち侘び まるで あの桜のように

(ただただかぜがふきうまくわらえないで)

ただただ風が吹き 上手く笑えないで

(そっかあぁいかなきゃなのか)

そっか…あぁ、行かなきゃなのか？

(きまぐれによったちいさなこうえん)

気まぐれに寄った小さな公園

(おもいでうたいはなしていた)

思い出 歌い 話していた

(ごまかしはんぶんにつなぐことばが)

ごまかし半分に繋ぐ言葉が

(やけにじょうぜつなんだよなさけないな)

やけに饒舌なんだよ 情けないな

(ここからどこまではしってゆけるとおもうのか)

ここから どこまで走ってゆけると思うのか？

(ふあんなのつたわるそれでもまっすぐ)

不安なの伝わる それでも真っ直ぐ

(ぼくみつめるきみのめはまるで)

僕見つめる 君の瞳はまるで

(かいか)

開花

(ばいばいすらはなばなしまたうつりかわるけしき)

バイバイすら花々し また移り変わる景色

(ゆっくりだけどたしかにそれぞれのえらぶまにまに)

ゆっくりだけど確かに それぞれの選ぶ随に

(わざわざわかれみちどちらのほうとかはない)

わざわざ分かれ道 どちらの方とかはない

(そっかまだここにいられたなら)

そっか…まだ、ここにいられたなら

(なんてなんどもないて)

なんて 何度も泣いて

(きみがみるみらいはだれのものでもないから)

君が見る未来は誰のものでもないから

(あぁもうこんなじかん)

あぁ、もうこんな時間

(すこしはなしすぎてしまったのかな)

少し話しすぎてしまったのかな

(さいしょでさいごのはなにだれかののこしたねがい)

最初で最後の花に 誰かの残した願い

(あいたいだけじゃあえない)

「会いたい」だけじゃ会えない

(たとえまたさくらのころになるならかまわない)

例え また 桜の頃になるなら構わない

(どうかつよくすすめ)

どうか強く進め

(いいんだでもいいんだめぐりあえたから)

いいんだ、でもいいんだ、巡り会えたから

(ぼくらはさきほこれるさ)

僕らは 咲き誇れるさ

(すぎてゆくはる)

過ぎてゆく春

(じゃあいつかまた)

じゃあ、いつか また！

(きみがゆくはる)

君がゆく春