上書きしちゃった/ なとり×キタニタツヤ

(あたしじゃ、どうにもならなかった)

あたしじゃ、どうにもならなかった。

(あらすじはこんなんで)

あらすじはこんなんで

(つづくしこうをとめるおと)

続く思考を止める音

(ずつうがひどいの、とりあえずねかせてよ)

頭痛がひどいの、とりあえず寝かせてよ

(あたしあてのあいへいとゆー)

あたし宛のI HATE U

(とどかずきえる、あいとくつう)

届かず消える、Iと苦痛

(くりかえしたあいのかずだけずっと、あたしをみている)

繰り返した愛の数だけ　ずっと、あたしを見ている

(さかさまになった、うらおもて)

逆さまになった、裏表

(「ずっとあいしている」なんてうそつきの)

「ずっと愛している」なんて嘘つきの

(あたしのあい、うわがきしちゃった)

あたしの愛、上書きしちゃった

(それなりのきょうをいきるのは)

それなりの今日を生きるのは

(あなたとじゃなくてもいいしさ)

あなたとじゃなくてもいいしさ

(「ずっとまっている」なんてむりでしょ)

「ずっと待っている」なんて無理でしょ

(またいつかってきたいしちゃった)

またいつかって期待しちゃった？

(ほどいたてはつなげない)

ほどいた手は繋げない

(あやまらなくていいよもうぜんぶわすれたから)

謝らなくていいよ　もう全部忘れたから

(ねえどうして)

ねぇどうして？

(こころのありかに、つぎのいばしょに)

心のありかに、次の居場所に

(やっといまこのみをあずけはじめたの)

やっと今この身を預けはじめたの

(もうおそいよ)

もう遅いよ

(なにをうけいれるのかより)

何を受け入れるのかより

(なにをきょぜつするべきかを)

何を拒絶するべきかを

(まなんでおとなになったのに)

学んで大人になったのに

(ちゃんとわかっているのにあーあ)

ちゃんとわかっているのに　あーあ

(どんな「あいしている」もつまんないくらい)

どんな「愛している」もつまんないくらい

(からっぽだって、きづいてしまった)

空っぽだって、気づいてしまった

(あたしなりのきょうがおわるころ)

あたしなりの今日が終わるころ

(あなたとねむりたい)

あなたと眠りたい

(「ずっとあいしているわ、ずっとずっと」)

「ずっと愛しているわ、ずっとずっと！」

(あなたのあい、うわがきしちゃった)

あなたの愛、上書きしちゃった

(それなりのきょうをいきるのも)

それなりの今日を生きるのも

(あなたじゃないとだめだった)

あなたじゃないとダメだった！笑

(「ずっとまっている」なんてむりなの)

「ずっと待っている」なんて無理なの

(またいつかってきたいしちゃった)

またいつかって期待しちゃった！

(あまりにもぶざまななれのはて)

あまりにも無様な為れの果て

(わらってほしいの、あなたにだけ)

笑ってほしいの、あなたにだけ

(あいぞうしだいのきょうをおきさって)

愛憎次第の今日を置き去って

(きしょうてんけつのけつがはじまった)

起承転結の結が始まった

(いいまちがえた、あいのうただって)

言い間違えた、愛の詩だって

(あたしのためのいいわけになった)

あたしのための言い訳になった

(あいぞうしだいのきょうをおきさって)

愛憎次第の今日を置き去って

(きしょうてんけつのけつがはじまった)

起承転結の結が始まった

(いいまちがえた、あいのうただって)

言い間違えた、愛の詩だって

(あたしのためのいいわけになった)

あたしのための言い訳になった