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歌詞(問題文)
(ふかいきりのなかをあかりもつけずに)
「深い霧の中を灯りもつけずに
(ふら、ふらり、ひとりさまよい)
ふら、ふらり、ひとりさまよい
(むじゃきなこどもがそうのぞんだから)
無邪気な子どもがそう望んだから
(きまぐれでたおられたはなひとつ)
気まぐれで手折られた花ひとつ
(ここはいしつぶつがかりです)
『ここは遺失物係です』
(なにをなくされましたか)
『何を失くされましたか』
(ばしょはどこらへんか、こころあたりは)
『場所はどこら辺か、心当たりは』
(すっからかんのあたまとすっからかんのかばんの)
すっからかんの頭とすっからかんのカバンの
(そこはぬけていた)
底は抜けていた
(どこをどうあるいてきたっけ)
どこをどう歩いてきたっけ?
(なにをなくしたのかさえもわからなくて)
何を失くしたのかさえもわからなくて
(けれどだいじにしてたことはおぼえていて)
けれど大事にしてたことは憶えていて
(いつかだれかがひろってくれるでしょうか)
いつか誰かが拾ってくれるでしょうか
(さがしつづけていたら)
探し続けていたら
(がらんどうにむきあえたら)
がらんどうに向き合えたら
(いつかいきててよかったとおもえるでしょうか)
いつか生きててよかったと思えるでしょうか
(そらからたまわるこのふしあわせに)
天から賜るこの不幸せに
(まえぶれも、すじあいもない)
前触れも、筋合いもない
(ふわりまったちょうがふとうとましくて)
ふわり舞った蝶がふと疎ましくて
(いたずらにむしられたはねひとつ)
徒に毟られた翅ひとつ
(ただいきていたっていみがさしてないようにおもえて)
ただ生きていたって意味がさして無いように思えて
(あきらめることばかりかんがえます)
諦めることばかり考えます
(なんとなくまためざめてなんとなくねおちている)
なんとなくまた目覚めてなんとなく寝落ちている
(ひとつももどらなかったかばんのなか)
ひとつも戻らなかったカバンの中
(あしたもあさってもそうでしょう)
明日も明後日もそうでしょう
(だいじなものがいくつもあって)
大事なものが幾つもあって
(ひとつさえなくしたくなくて)
ひとつさえ失くしたくなくて
(ちゃんとかかえてあるいてきたのに)
ちゃんと抱えて歩いてきたのに
(きづいたらからっぽだ)
気づいたら空っぽだ
(いきることってなんですか)
生きることってなんですか?
(なにをなくしたのかさえもわからなくて)
何を失くしたのかさえもわからなくて
(けれどだいじにしてたことはおぼえていて)
けれど大事にしてたことは憶えていて
(いつかだれかがひろってくれるでしょうか)
いつか誰かが拾ってくれるでしょうか
(さがしつづけていたら)
探し続けていたら
(がらんどうにむきあえたら)
がらんどうに向き合えたら
(いつかいきててよかったとおもえるでしょうか)
いつか生きててよかったと思えるでしょうか
(ただいきていたっていいやとわらえるでしょうか)
ただ生きていたっていいやと笑えるでしょうか」
(だれかをふみつぶすあめがやみますように。)
誰かを踏み潰す雨が止みますように。
(さしのべられたてをちゃんととれますように。)
差しのべられた手をちゃんと取れますように。
(なくしものをあなたとみつけられますように。)
失くしものをあなたと見つけられますように。
(いつか、いつか、いつか、いつか、)
いつか、いつか、いつか、いつか、
(いつか。)
いつか。