もしもピアノが弾けたなら

(もしもぴあのがひけたなら)

もしもピアノが弾けたなら

(おもいのすべてをうたにして)

思いのすべてを歌にして

(きみにつたえることだろう)

きみに伝えることだろう

(あめがふるひはあめのように)

雨が降る日は雨のように

(かぜふくよるにはかぜのように)

風吹く夜には風のように

(はれたあさにははれやかに)

晴れた朝には晴れやかに

(だけどぼくにはぴあのがない)

だけどぼくにはピアノがない

(きみにきかせるうでもない)

きみに聴かせる腕もない

(こころはいつでもはんびらき)

心はいつでも半開き

(つたえることばがのこされる)

伝える言葉が残される

(ああああああああああ)

アアア　アア　アアア　アア

(ああああのこされる)

アアアア　残される

(もしもぴあのがひけたなら)

もしもピアノが弾けたなら

(ちいさなあかりをひとつつけ)

小さな灯りを一つつけ

(きみにきかせることだろう)

きみに聴かせることだろう

(ひとをあいしたよろこびや)

人を愛したよろこびや

(こころがかよわぬかなしみや)

心が通わぬ悲しみや

(おさえきれないじょうねつや)

おさえきれない情熱や

(だけどぼくにはぴあのがない)

だけどぼくにはピアノがない

(きみとゆめみることもない)

きみと夢みることもない

(こころはいつでもからまわり)

こころはいつでも空まわり

(きかせるゆめさえとおざかる)

聴かせる夢さえ遠ざかる

(ああああああああああ)

アアア　アア　アアア　アア

(ああああとおざかる)

アアアア　遠ざかる