初恋/矢井田瞳

(あなたのとなりでみたけしきは)

あなたの隣で見た景色は

(えいえんにつづきそうなゆめでした)

永遠に続きそうな夢でした

(てをつないでもらうのがうれしくていつも)

手を繋いでもらうのが嬉しくていつも

(あけたみぎてはあなたのもの)

空けた右手はあなたのもの

(わたしはつばさをてにいれたみたいだった)

私はツバサを手に入れたみたいだった

(なんねんたってもあたらしいこいをしても)

何年たっても新しい恋をしても

(あなたのやさしさとくらべてしまうの)

あなたの優しさと比べてしまうの

(あなたのとなりでみたけしきは)

あなたの隣で見た景色は

(えいえんにつづきそうなゆめでした)

永遠に続きそうな夢でした

(ながいゆびおおきいかたせなかにのって)

長い指大きい肩背中に乗って

(みたほしぞらおもいではきれいなままで)

見た星空思い出はきれいなままで

(すきだけじゃうまくいかない)

好きだけじゃうまくいかない

(やるべきことがいつか)

やるべきことがいつか

(ふたりをとおざけたいまならわかる)

二人を遠ざけた今ならわかる

(こたえをさけんでもこえはざっとうにまぎれた)

答えを叫んでも声は雑踏に紛れた

(とりたてのめんきょでむかえにきてくれた)

とりたての免許で迎えにきてくれた

(えがおがわたしにはまぶしすぎたから)

笑顔が私には眩しすぎたから

(あなたのとなりでみたけしきが)

あなたの隣で見た景色が

(えいえんにつづきそうでこわかった)

永遠に続きそうで怖かった

(ばかだなあなたをゆるせるまでに)

馬鹿だなあなたを許せるまでに

(こんなにもこんなにもときがながれた)

こんなにもこんなにも時が流れた

(いまでもどこかでわらってますか)

今でもどこかで笑ってますか

(たまにはわたしをおもいだしますか)

たまには私を思い出しますか

(たちどまりのびたかみうしなったじかん)

立ち止まり　伸びた髪　失った時間

(よるのそらみあげればほしがこぼれた)

夜の空見上げれば星がこぼれた

(ばかだなあなたをゆるせるまでに)

馬鹿だなあなたを許せるまでに

(こんなにもこんなにもときがながれた)

こんなにもこんなにも時が流れた