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歌詞(問題文)
(あのこはかれとつきあったって)
「あの子は彼と付き合ったって」
(ひっこししたようだどうせいするんだっけ)
「引っ越ししたようだ」 「同棲するんだっけ」
(とめどなくとどくかぜのたよりには)
止めどなく届く 風の便りには
(ぼくあてのことばはひとつもない)
僕宛ての言葉は一つもない
(ききたくないこえばかりだ)
聴きたくない声ばかりだ
(むじゃきにただようこのゆうびんはさ)
無邪気に漂う この郵便はさ
(じしんがなかったあのころのぼくは)
自信がなかった あの頃の僕は
(もういちどきみをしりたかったな)
もう一度 君を知りたかったな
(なにげなくおもいだしてなにげなくふでをとる)
何気なく想い出して 何気なく筆を取る
(あぁこのじゅうしょはもうあきやだったっけ)
あぁ この住所は もう空家だったっけ
(かきおえたもじをくしゃくしゃにした)
書き終えた文字を クシャクシャにした
(おいてかないでぼくをおもいでに)
置いてかないで 僕を想い出に
(みみにとどくうわさはむせきにんで)
耳に届く噂は 無責任で
(ながるせかいにあそびすぎた)
流る世界に 遊び過ぎた
(きづいてたんだきみがすきだったと)
気付いてたんだ 君が好きだったと
(このまえきっさてんでみたよ)
「この前喫茶店で見たよ」
(ひとりだったみたいだどうしたんだろうね)
「1人だったみたいだ」 「どうしたんだろうね」
(とめどなくとどくかぜのたよりには)
止めどなく届く 風の便りには
(むねのこどうにすらきづかないふり)
胸の鼓動にすら 気付かない振り
(へやのなかうろついてであうのがこわくて)
部屋の中うろついて 出会うのが怖くて
(ぼくのことなどとおいひとだろう)
僕の事など 遠い人だろう
(わすれてはいないさつよがってみせた)
「忘れてはいないさ」 強がってみせた
(むねぽけっとのぽすとになげられた)
胸ポケットのポストに投げられた
(てがみはもうひきだしでいろあせた)
手紙はもう 引き出しで色褪せた
(ふかいねむりをおこすように)
深い眠りを 起こすように
(ゆびでなぞったばしょへあるきだした)
指でなぞった場所へ 歩き出した
(ときどきあたまをよぎっていたきみのまぼろしをかきけすように)
時々、頭をよぎっていた 君の幻を掻き消すように
(ひとつひとつまたひとつあるいてみせるんだ)
一つ、一つ、また、一つ 歩いてみせるんだ
(おもいでのなるほうへこころがなるほうへ)
想い出の鳴る方へ 心が鳴る方へ
(きみのすがたはもうかわってしまったろう)
君の姿はもう変わってしまったろう
(それもぼくのめをはらすだろうな)
それも僕の眼を腫らすだろうな
(やりきれないころのぼくをゆるそうか)
やり切れない頃の 僕を許そうか
(なにもかぞえきれてないじぶんのことを)
何も数え切れてない 自分の事を
(きみをみるまではただのこども)
君を見るまでは ただの子供
(ぼくらのなかではまだこどものころ)
僕らの中では まだ子供の頃
(おいてかないでぼくらをおもいでに)
置いてかないで 僕らを想い出に
(であったいまはもうげんじつのなか)
出会った今は もう現実の中
(あのころのようにきみがわらう)
あの頃のように 君が笑う
(かぜのようなささやきがきこえてる)
風のような囁きが 聴こえてる