ファイアঌフライ

(わたしねひかりたいことかくしていたくない)

私ね 光りたいこと隠していたくない

(ぐらぶじゃむんよりあまいことばでつれだして)

グラブジャムンより甘い言葉で連れ出して

(おかしいね)

可笑しいね

(おーくしょんではみむきもされやしない)

オークションでは見向きもされやしない

(ふるどけいにひっこりぃでぃっこりぃどっく)

古時計に『ヒッコリィ・ディッコリィ・ドック』

(わらわれたきがした)

笑われた気がした

(いつだって)

いつだって

(おおさじいっぱいのあこがれとよくで)

大匙一杯の憧れと欲で

(ひとはじきにはめつにむかうの)

人はじきに破滅に向かうの

(そうでしょう)

そうでしょう?

(だからってはのいのとうそのしたでずっといるの)

だからって ハノイの塔その下でずっといるの?

(なにもつかえないうごけない)

何も使えない動けない

(じゃまものでさいたいわけがない)

邪魔物でさ いたい訳がない

(あっちのみずはにがいぞ)

あっちの水は苦いぞ

(こっちのみずはあまいぞ)

こっちの水は甘いぞ

(そっちのぬまはふかいぞ)

そっちの沼は深いぞ

(がくぎょのむれ)

鰐魚の群れ

(ずっとおもいだせなくて)

ずっと思い出せなくて

(ずっとかなしまれなくて)

ずっと哀しまれなくて

(ずっとだれもしらないで)

ずっと誰も知らないで

(よるべなくいきだえるのにたえられないや)

寄る辺無く　息絶えるのに耐えられないや!

(あすをさけないでいたいが)

明日を避けないでいたいが

(あすもさけないでいるんだ)

明日も咲けないでいるんだ

(こんがらがるのうじゅみょうくるまで)

こんがらがる脳寿命来るまで

(もういっかいもういっかいとぅもろーして)

もう1回 もう1回 トゥモローして

(さわぐふぃるむにぎんまく)

騒ぐフィルムに銀幕

(はくしゅかっさいゆめをみて)

拍手喝采夢をみて

(らすとしーんきがくるうほどのせいじゃくでとびおきた)

ラストシーン 気が狂うほどの静寂で飛び起きた

(ふさがってむしもはいらないへやでかきむしっているの)

塞がって虫も入らない部屋で掻き毟っているの

(あいすらうけとれないぬけだせない)

愛すら受け取れない抜け出せない

(くろーんのひびならたいじしてはいにして)

クローンの日々なら 退治して 灰にして

(どうしてそれをもってるの)

どうしてそれを持ってるの

(どうしてうそをいってるの)

どうして嘘を言ってるの

(あっちにこっちにそっちに)

あっちに こっちに そっちに

(がんきゅうがゆらりゆらり)

眼球がゆらりゆらり

(うつしだすきょうえんはうつくしくて)

映し出す饗宴は美しくて

(うみのふちをこえてとんでいくちょうちょうになった)

海の淵を越えて飛んでいく蝶々になった

(いのりのはざまのまどからなげたの)

祈りの狭間の窓から投げたの

(あかいおまじないのにえをたばねたはなたばを)

赤いお呪いの贄を束ねた花束を

(あっちのみずはにがいぞ)

あっちの水は苦いぞ

(こっちのみずはあまいぞ)

こっちの水は甘いぞ

(そっちのぬまはふかいぞ)

そっちの沼は深いぞ

(かくごのうえ)

覚悟の上

(ずっとおもいだせなくて)

ずっと思い出せなくて

(ずっとかなしまれなくて)

ずっと哀しまれなくて

(ずっとだれもしらないで)

ずっと誰も知らないで

(ひとりきりいきていくのにたえられないわ)

独りきり生きていくのに耐えられないわ!

(あすもさけないでいるが)

明日も咲けないでいるが

(あすはさけないでいたいな)

明日は避けないでいたいな

(そんなおもいもふみにじるなら)

そんな想いも踏みにじるなら

(もういいかもういいかもして)

もういいかもういいか 燃して

(わたしがいるせかいはきっとわたしいがいのためのせかい)

私がいる世界は きっと私以外の為の世界

(でもわれんばかりのはくしゅはむーさ)

でも割れんばかりの拍手はムーサ

(ずっとあたまのなかなっていた)

ずっと頭の中鳴っていた!

(だれもがみていくあすはふよう)

誰もが見ていく明日は不要

(わたしだえがみるあすがきちょう)

わたしだけが見る明日が貴重

(とっちらかるのうむかえくるまで)

とっ散らかる脳迎え来るまで

(もういっかいもういっかいもうろうして)

もう1回 もう1回 朦朧して

(とぅもろーして)

トゥモローして