永山あゆむの400字小説打

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投稿者投稿者Tomoyo Yoshidaいいね10お気に入り登録
プレイ回数2121難易度(3.5) 60秒 長文

問題文

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(「ほんとうにふしぎだよなあ」)

「本当に不思議だよなあ」

(おれ、かたひらはやとがぼそっとつぶやく。)

俺、片平隼人がぼそっとつぶやく。

(「なにが?」)

「何が?」

(となりにいるおれのかのじょ、おおやまあかねがたずねる。)

隣にいる俺の彼女、大山茜が訊ねる。

(「いっしょにてれびをみることが、だよ。)

「一緒にテレビを見ることが、だよ。

(だいがくにはいってひとりぐらしをして、)

大学に入って一人暮らしをして、

(となりにあかねがいて、こうこうにゅうがくしたてのへたれなおれがみたら)

隣に茜がいて、高校入学したてのヘタレな俺が見たら

(びっくりするよなって)

びっくりするよなって

(そうね。はじめてあったころのはやとは、)

そうね。初めて会った頃の隼人は、

(なまえににあわずきょどってばっかで。)

名前に似合わずキョドってばっかで。

(まあそれがなおったのも、)

まあそれが治ったのも、

(あたしのおかげだけどね)

あたしのおかげだけどね

(ああ、おまえにいろいろとぶかつやぎょうじにふりまわされたおかげ、でな)

ああ、おまえに色々と部活や行事に振り回されたおかげ、でな

(ふふ。これからもあたしのために、がんばってよね。おもいで、いっぱいつくりたいし)

ふふ。これからもあたしのために、頑張ってよね。思い出、いっぱい作りたいし

(「まじか・・・・・・おれ、いっしょうこのままなのかな?」)

「マジか……俺、一生このままなのかな?」

(くしょうするおれに、あかねはおれのかたによりそい、)

苦笑する俺に、茜は俺の肩に寄り添い、

(「とーぜんでしょ」)

「トーゼンでしょ」

(と、うれしそうにこたえた。)

と、嬉しそうに答えた。

(まあ、わるくないけど。)

まあ、悪くないけど。