月朧

(いまあなたよはなになれこのおもい)

今あなたよ華になれ　この想い

(ゆらりゆれるかげろう)

ゆらり揺れる陽炎

(くおんのはてゆめまどうそのすがた)

久遠(くおん）の果て夢惑う　その姿

(だきしめたらはなさないずっと)

抱きしめたら離さない　ずっと

(いざよいつきのやみのばしたこのてのさきに)

十六夜月の闇　伸ばしたこの手の先に

(わずかにゆらめくはあさきゆめうつすそのひとみよ)

わずかに揺らめくは　あさきゆめ映す　その瞳よ

(いくよかさねてかぜをよめばまたであえるの？)

幾夜重ねて風を読めば　また出会えるの？

(かすかひびくつきのかぞえうたああ)

幽か響く月の数え唄ああ

(いまあなたよはなになれこのおもい)

今あなたよ華になれ　この想い

(ゆらりゆれるかげろう)

ゆらり揺れる陽炎

(くおんのはてゆめまどうそのすがた)

久遠の果て夢惑う　その姿

(だきしめたらはなさないずっと)

抱きしめたら離さない　ずっと

(まいちれはなあらしほほにはさみだれつたうけれど)

舞い散れ花嵐　頬には五月雨伝うけれど

(いくとせこえたふたりだけのおぼろつきよに)

幾歳越えたふたりだけの　朧ろ月夜に

(からむゆびのとわのちぎりならああ)

絡む指の永久の契りならああ

(そういとしきはなだからこわしたい)

そういとしき華だから　壊したい

(みだれはじめしかおりに)

乱れ初めし香りに

(このこころはかきみだれいやせない)

この心はかき乱れ癒せない

(そばにゆくからいますぐ)

そばにゆくから今すぐ

(そっとふれたそのやわはだに)

そっと触れた　その柔肌に

(いまもねむるちはやぶるはなよさあ)

今も眠る　ちはやぶる華よ　さあ

(いざよいかぜさやかゆれて・・・)

十六夜風さやか　揺れて・・・

(おわらぬゆめまどいてらすこのつきよむかえにゆく)

終わらぬ夢惑い　照らすこの月夜　迎えにゆく

(だからだからどうかまっていてただ)

だからだからどうか待っていて　ただ

(いまあなたよはなになれこのおもい)

今あなたよ華になれ　この想い

(ゆらりゆれるかげろう)

ゆらり揺れる陽炎

(くおんのはてゆめまどうそのすがた)

久遠の果て夢惑う　その姿

(だきしめたらはなさない)

抱きしめたら離さない

(このこころがもとめるはただひとつ)

この心が求めるは　ただ一つ

(あさきゆめみしはなよ)

あさきゆめみし華よ

(つきあかりがうつしだすまんかいの)

月明かりが映し出す　満開の

(つのるおもいささげよう)

募る想い捧げよう

(そっとふれたいいとしあなたを)

そっと 触れたい いとしあなたを

(つよくいだいてもはやぶるはなよああ)

強く抱いて　もはやぶる華よ　ああ