アイビー

(たいくつなよるだたばこのあじも)

退屈な夜だ　煙草の味も

(くそまずいやきみにあげるよ)

クソ不味いや　君にあげるよ

(しかめたかおもけむたそうなめも)

しかめた顔も　煙たそうな目も

(ぼくはきらいじゃないよほんとうさ)

僕は嫌いじゃないよ　本当さ

(しつこいくらいのあいのかくにんや)

しつこいくらいの愛の確認や

(ぬくもりのけつらくとかは)

温もりの欠落とかは

(まだまだたりることはなさそうだね)

まだまだ足りる事は無さそうだね

(それもきらいじゃないよそしたら)

それも嫌いじゃないよ　そしたら

(てとてをからませて)

手と手を絡ませて

(とざしたへやでおぼれていようよ)

閉ざした部屋で溺れていようよ

(きみのそのちょっとおもいあいも)

君のそのちょっと重い愛も

(てくびのきずもはでなめいくもふくめ)

手首の傷も派手なメイクも含め

(あいしてるよ)

愛してるよ

(だからずっとぼくをまもってね)

だからずっと僕を守ってね

(だいじょうぶぼくらのあいのかたちはすこし)

大丈夫、僕らの愛の形は少し

(いびつなだけだよ)

歪なだけだよ

(おぼろづきをながめながら)

朧月を眺めながら

(みらいなんてかんがえてるの？)

未来なんて考えてるの？

(いやだいやだいまのぼくらのだいじないっしゅんを)

嫌だ嫌だ今の僕らの大事な一瞬を

(きりとっていたいよそしたら)

切り取っていたいよ　そしたら

(てとてをからませて)

手と手を絡ませて

(せつなのきすをしよう)

刹那のキスをしよう

(あすもこないような)

明日も来ないような

(とざしたへやにうもれていようよ)

閉ざした部屋に埋もれていようよ

(きみのそのちょっとあまいこえも)

君のそのちょっと甘い声も

(やみそうなひびもさびたかこも)

病みそうな日々も錆びた過去も

(ぜんぶだきしめるよ)

全部抱きしめるよ

(だからずっとぼくのそばにいて)

だからずっと僕の傍に居て

(もういっそかれないようにてじょうをかけようよ)

もういっそ枯れない様に手錠を掛けようよ

(あのはなみたいに)

あの花みたいに

(たまにおもいだしてみるんだ)

たまに思い出してみるんだ

(けんかしたあのひを)

喧嘩したあの日を

(かさもささずにさあめにぬれていた)

傘も刺さずにさ　雨に濡れていた

(そしてふいにつぶやいたっけ)

そして不意に呟いたっけ

(わたしをはなさないではなれないでいて)

「私を離さないで離れないでいて」

(きみのそのちょっとおもいあいも)

君のそのちょっと重い愛も

(てくびのきずもはでなめいくもふくめ)

手首の傷も派手なメイクも含め

(あいしてるよ)

愛してるよ

(だからずっとぼくをまもってね)

だからずっと僕を守ってね

(だいじょうぶぼくらのあいのかたちはすこし)

大丈夫、僕らの愛の形は少し

(いびつなだけだよ)

歪なだけだよ