ヴェルヴェット／ソフィア・ヴァレンタイン

(たとえばなんていわないでよ)

例えばなんて言わないでよ

(ぼくのこのてをにぎってあたためていたくせに)

僕のこの手を握って 暖めていたくせに

(やさしくなるそのこえで)

優しく鳴るその声で

(ぼくのすべてをうばってだきよせていたくせに)

僕のすべてを奪って 抱き寄せていたくせに

(せんさいなめごういんなて)

繊細な目 強引な手

(かんじょうはもっとはなればなれ)

感情はもっと離れ離れ

(うんめいさえうらむほどいとしくっておかしいかな)

運命さえ恨むほど愛しくって おかしいかな

(きっとじんせいでいちどのさいしょでさいご)

きっと人生で一度の最初で最後

(このさきにどとないおくりもの)

この先二度とない贈り物

(たとえばくせをまねるとおこるところ)

例えば癖を真似ると怒るところ

(それもいとしいとおもってしまうの)

それも愛しいと想ってしまうの

(どうせいつかはわすれるさいしょであっても)

どうせいつかは忘れる最初であっても

(このさきにどとないぼくのもの)

この先二度とない僕のもの

(もういいかいもういいよ)

もういいかい もういいよ

(いっしょうがいなんどでも)

一生涯何度でも

(ぼくのめをみてほらいってよちかってよ)

僕の目を見てほら言ってよ 誓ってよ

(だいじょうぶなんてきかないでよ)

大丈夫なんて聞かないでよ

(ぼくよりもぼくとずっとつむいできたくせに)

僕よりも僕とずっと 紡いできたくせに

(ながいまつげおちついたこえ)

長いまつ毛 落ち着いた声

(らんぼうにもっとあるがままで)

乱暴にもっとあるがままで

(うんめいだねそのことばひとつでぜんぶ)

運命だねその言葉ひとつで全部

(つれていって)

連れていって

(きっとじんせいでいちどのさいしょでさいご)

きっと人生で一度の最初で最後

(だれにもわたさないきみのこと)

誰にも渡さない君のこと

(もういいかいもういいよ)

もういいかい もういいよ

(いっしょうがいなんどでも)

一生涯何度でも

(つよくだきしめてもういいのこわしてよ)

強く抱きしめてもういいの 壊してよ

(みにくいみにくいぼくのしょうたい)

醜い醜い僕の正体

(あらがうほどあばれとまらない)

抗うほど暴れ止まらない

(おくまでねをはってまたいたい)

奥まで根を張ってまた痛い

(そうだそうだきみのせいだ)

そうだそうだ君のせいだ

(さけないならとげをはやしたい)

咲けないなら棘を生やしたい

(けせないほどふかくささりたい)

消せないほど深く刺さりたい

(ここにきてさわってちょうだい)

ここにきて触って頂戴

(だれよりもおもっているなら)

誰よりも想っているなら

(どうせいつかはわすれるさいしょであっても)

どうせいつかは忘れる最初であっても

(このさきにどとないぼくのもの)

この先二度とない僕のもの

(たとえばくせをまねるとおこるところ)

例えば癖を真似ると怒るところ

(それもいとしいとおもってしまうの)

それも愛しいと想ってしまうの

(きっとじんせいでいちどのさいしょでさいご)

きっと人生で一度の最初で最後

(このさきにどとないおくりもの)

この先二度とない贈り物

(もういいかいもういいよ)

もういいかい もういいよ

(いっしょうがいなんどでも)

一生涯何度でも

(つよくだきしめてもういいのこわしてよ)

強く抱きしめてもういいの 壊してよ

(あいたいあいたいそばにいたい)

逢いたい逢いたい傍にいたい

(もうぜんぶこわしてしまいたい)

もう全部壊してしまいたい

(あいたいあいたいそばにいたい)

逢いたい逢いたい傍にいたい

(いたみさえだいてもう)

痛みさえ抱いてもう

(ぼくのめをみてほらいってよ)

僕の目を見てほら言ってよ

(ちかってよ)

誓ってよ