ヵ イ ﹁〃 ”ﾉ(カイブツ)

(めつむったって)

目つむったって

(なんもかわらなくて)

なんも変わらなくて

(はきだして)

吐き出して

(しまいたいあいたい)

しまいたい　会いたい

(しまっておいて)

しまっておいて

(そんなかんじょうがいだって)

そんな感情害だって

(わかったふりだけ)

わかったふりだけ？

(しょうかできるようにきたいはころして)

消化できるように期待は殺して

(あいにーぢゅーが)

あいにーぢゅーが

(じゅーたいちゅー)

じゅーたいちゅー

(ひからびたからだでそだっていく)

干からびた体で育っていく

(もういいよとまだだよの)

「もういいよ」と「まだだよ」の

(せめぎあいかくしあい)

せめぎ合い　隠し合い

(ほんのちょっととげを)

ほんのちょっと棘を

(つむんでくれ)

詰むんでくれ

(いきしづらい)

息しづらい

(もういきてけないよ)

もう生きてけないよ

(きみのさんそがまじっていないと)

君の酸素が混じっていないと

(いじわるじゃないの)

いじわるじゃないの

(おいていったぴあすもこいごころも)

置いていったピアスも恋心も

(むねがいたい)

胸が痛い

(ねぇきょうあえないの)

「ねぇ…今日会えないの？」

(だってたえてみせるよ)

だって堪えてみせるよ

(きづけばひとりよがりの)

気づけば独りよがりの

(のうがくせになる)

脳が癖になる

(いたんだこころのうみとなみだでおぼれじぬ)

傷んだ心のうみと涙で溺れじぬ

(えいようかたときがのくりかえし)

栄養過多と飢餓の繰り返し

(ねぇはなたばはおもい)

「ねぇ、花束は重い？」

(そんなことないって)

そんなことないって

(はしゃいだけど)

はしゃいだけど

(あいうぉんちゅが)

あいうぉんちゅが

(めいそうちゅ)

めいそうちゅ

(ひびわれたすきまににじんでいく)

ヒビ割れた隙間に滲んでいく

(まだだよでむしばまれる)

「まだだよ」で蝕まれる

(ぬけだしたい)

抜け出したい

(ぬけだせない)

抜け出せない

(ほんのちょっとのうれいも)

ほんのちょっとの憂いも

(のこさないでくれ)

残さないでくれ

(いきしづらい)

息しづらい

(いきしづらいよ)

息しづらいよ

(きみのさんそがまじってないと)

君の酸素が混じってないと

(たりるわけないよ)

足りるわけないよ

(いろどったあかねもかれはじめてるの)

彩った茜も枯れ始めてるの

(のどがいたい)

喉が痛い

(ねぇあいしてないの)

「ねぇ…愛してないの？」

(せめてせきとめるんだよ)

せめて堰き止めるんだよ

(きづけば)

気づけば

(あなたばかりののうがくせになる)

あなたばかりの脳が癖になる

(いじわるじゃないが)

いじわるじゃないが

(あやふやになって)

あやふやになって

(かいぶつになった)

カイブツになった

(ことにきがついて)

ことに気がついて

(すりきずになって)

すり傷になって

(かんじょうもきおくもくいちらかして)

感情も記憶も喰い散らかして

(さんそはうすくて)

酸素は薄くて

(からだひからびて)

体干からびて

(なのにどろどろで)

なのにドロドロで

(おもいでそだって)

思い出育って

(それをからすため)

それを枯らすため

(またなきじゃくってまたそだって)

また泣きじゃくってまた育って

(それでも)

それでも

(ぴあすはいいやもう)

ピアスはいいやもう

(あいにーぢゅーが)

あいにーぢゅーが

(じゅーたいちゅー)

じゅーたいちゅー