優しい言葉 / 阿部真央

(いろんなものをためこんでぼくはおとなになったけど)

いろんな物を溜め込んで　僕は大人になったけど

(なんでもかんでもたべすぎてひえたこころがむくんでる)

何でもかんでも食べ過ぎて　冷えた心がむくんでる

(こいのうたをばかにするのがつうのたしなみらしいけど)

恋の歌をバカにするのが　通の嗜みらしいけど

(あんなにすてきなきもちをなぜうたわないのかぼくにはわからない)

あんなに素敵な気持ちを何故　歌わないのか僕にはわからない

(つかれてしまったよみんながすきだから)

疲れてしまったよ　皆が好きだから

(でももうやめだむりのないことえらんでぼくになろう)

でももうやめだ　無理のないこと選んで僕になろう

(ひどいことばやみにくいあいではちきれそうなこころすすいだら)

酷い言葉や醜い愛で　はち切れそうな心濯いだら

(やさしいことばやあなたのあいでまたげんきにあるかなくちゃいかなくちゃ)

優しい言葉やあなたの愛で　また元気に歩かなくちゃ　行かなくちゃ

(せなかにくくったじゅうじかそっとひとなぜしてみれば)

背中にくくった十字架　そっと一撫ぜしてみれば

(いとしいはずだったそのかおやうつくしいおもいであふれる)

愛しいはずだったその顔や　美しい思い出溢れる

(こいのうたをささげたきみやいかりつきはなしたきみに)

恋の歌をささげた君や　怒り突き放した君に

(いまさらなんどもあやまってもとどかないよな)

今更何度も謝っても・・・届かないよな

(ぼくはかわってくゆるしをこうように)

僕は変わってく　許しを請うように

(ただひとつだけかえられぬものまもっていくために)

ただ一つだけ　変えられぬもの守っていくために

(きずつけたことなかせたこともぼくはけっしてわすれちゃいけない)

傷つけたこと泣かせたことも　僕は決して忘れちゃいけない

(やさしいことばがにあうだれかになれるひまであるきつづけてく)

優しい言葉が似合う誰かに　なれる日まで歩き続けてく

(おとなになればいきやすくなるとおもっていたつよくなっていくものだと)

大人になれば生きやすくなると思っていた　強くなっていくものだと

(じっさいはどうだすすむほどこわくなるばかりだ)

実際はどうだ？進むほど怖くなるばかりだ

(ふるえるあしでさきをいそぐ)

震える足で先を急ぐ

(まもりたいものあいすべきひとふえてくたびにいたむきずあとも)

守りたいもの　愛すべき人　増えてくたびに痛む傷跡も

(だれかとともにいきたいとねがうつよさで)

だれかとともに生きたいと願う強さで

(ぬりなおしたらわらってまえをむこう)

塗りなおしたら　笑って前を向こう

(みにくいことばやみにくいあいではちきれそうなこころすすいだら)

醜い言葉や醜い愛で　はち切れそうな心濯いだら

(やさしいことばやあなたのあいでまたげんきにあるかなくちゃいかなくちゃ)

優しい言葉やあなたの愛で　また元気に歩かなくちゃ　行かなくちゃ