クロノスタシス

(とまっているいっしゅんなんてあまったきおくのいちじていし)

止まっている一瞬なんて 余った記憶の一時停止

(ななめにとまるはりにぼくをかさねてる)

斜めに止まる針に ボクを重ねてる

(であいもわかれもないただまたはるはおとずれ)

出会いも別れもない ただまた春は訪れ

(ききあきたあらーむのおとずれたはりはそのままで)

聞き飽きたアラームの音 ズレた針はそのままで

(いつものふくをきていつものみちをあるいて)

いつもの服を着て いつもの道を歩いて

(いつもとおなじこのばしょでさくらはちる)

いつもと同じこの場所で 桜は散る

(うかれたわにははいれないままあせかきみぎひだり)

浮かれた輪には入れないまま 汗かき 右左

(たいようはのぼりたちあがれとぼくをせかす)

太陽は昇り立ち上がれと ボクを急かす

(まわっていくいっしゅうだっておもいすごしをくりかえし)

回っていく一周だって 思い過ごしを繰り返し

(はなればなれのはりにぼくをかさねてる)

離ればなれの針に ボクを重ねてる

(とまっているいっしゅんなんてあまったきおくのいちじていし)

止まっている一瞬なんて 余った記憶の一時停止

(いまこどうとかさなりくりかえすはりのおと)

いま 鼓動と重なり 繰り返す針の音

(たいちょうはわるくはないほしいものもみじんもない)

体調は悪くはない 欲しいものも微塵もない

(「あたりまえ」にそでをとおしたのにきやせしてみえるんだ)

｢あたりまえ｣に袖を通したのに 着痩せして見えるんだ

(しろいためいきにきづかぬままじぶんとゆきちがい)

白いため息に気付かぬまま 自分と行き違い

(ゆきはふりしきりきがすむまでぼくをつつむ)

雪は降りしきり気が済むまで ボクを包む

(まわっていくいっしゅうだっておもいすごしをくりかえし)

回っていく一周だって 思い過ごしを繰り返し

(はなればなれのはりにぼくをかさねてしまう)

離ればなれの針に ボクを重ねてしまう

(とまっているいっしゅんなんてあまったきおくのいちじていし)

止まっている一瞬なんて 余った記憶の一時停止

(またおもいはせてしまうくりかえすこのひびに)

また 思い馳せてしまう 繰り返すこの日々に

(とまっていたいっしゅんだっておもいなやんだいちじていし)

止まっていた一瞬だって 思い悩んだ一時停止

(ななめにとまるはりにぼくはもういない)

斜めに止まる針に ボクはもういない

(すすんでしまうじかんだってけっしてきえはしないから)

進んでしまう時間だって 決して消えはしないから

(かわらないでいてくれ”いつもどおり”のひび)

変わらないでいてくれ "いつも通り"の日々

(またあゆめばいいこのはりがとまるまで)

また 歩めばいい この針が止まるまで

(ｗｈｏａｏｈｗｈｏａｏｈｗｈｏａｏｈ)

Whoa oh Whoa oh Whoa oh