指さし -5- (完)

cicciさんのアカウント
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順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
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1 | berry | 7776 | 神 | 7.9 | 98.1% | 369.3 | 2926 | 54 | 55 | 2025/04/02 |
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問題文
(ぶるーしーとからでてじめんのうえをえんをえがくようにあるきはじめる。)
ブルーシートから出て地面の上を円を描くように歩き始める。
(「どけんかいしゃがとうさんしたのは、しきんぐりがあっかしてふわたりをだしたからだが、)
「土建会社が倒産したのは、資金繰りが悪化して不渡を出したからだが、
(そのしきんぐりあっかにとどめをさしたのが、ずさんなせっけいではじまったじもとの)
その資金繰り悪化に止めを刺したのが、杜撰な設計で始まった地元の
(じちたいのこうきょうこうじをさいていせいげんかかくぎりぎりでらくさつしてしまったことだ。)
自治体の公共工事を最低制限価格ギリギリで落札してしまったことだ。
(せっけいのとおりおこなおうとするかぎりこうきはおくれにおくれ、じちたいのたんとうと)
設計の通り行おうとする限り後期は遅れに遅れ、自治体の担当と
(かんかんがくがくのやりとりをくりかえしながらきゃっしゅふろーがめにみえて)
侃々諤々のやりとりを繰り返しながらキャッシュフローが目に見えて
(よどんでくる。なんとかこうじはおえ、じちたいからのしはらいもかんりょうしたが、)
澱んでくる。なんとか工事は終え、自治体からの支払いも完了したが、
(そのころにはどけんがいしゃとしてのあしこしはぼろぼろになっていた。)
そのころには土建会社としての足腰はボロボロになっていた。
(そしてそのいちねんごにとうさん、というながれになるんだが・・・・・)
そしてその一年後に倒産、という流れになるんだが・・・・・
(じつはそのこうきょうこうじのさいちゅうにあるじけんがおこっていた」)
実はその公共工事の最中にある事件が起こっていた」
(ぴたりとししょうはあしをとめる。)
ピタリと師匠は足を止める。
(「きそこうじをするためにじめんをほりかえしていたときのことだ。)
「基礎工事をするために地面を掘り返していたときのことだ。
(げんばかんとくとすうにんのさぎょういんが、つちのしたからなにかのいせきらしきものを)
現場監督と数人の作業員が、土の下からなにかの遺跡らしきものを
(みつけてしまった。つうじょう、かいづかやらこだいじんのいこうなんかのいぶつを)
見つけてしまった。通常、貝塚やら古代人の遺構なんかの遺物を
(みつけたものにはきょういくいいんかいにほうこくするぎむがしょうじる。)
見つけた者には教育委員会に報告する義務が生じる。
(しかしこれがこうじをするかいしゃにはやっかりなしろもので、)
しかしこれが工事をする会社にはやっかりな代物で、
(ひととおりのちょうさがおわるまではこうじをちゅうだんせざるをえないし、)
一通りの調査が終わるまでは工事を中断せざるをえないし、
(ばあいによってはこうじそのものがちゅうしされることもある。)
場合によっては工事そのものが中止されることもある。
(たいりょくのないちゅうしょうのどけんがいしゃにとってはしかつもんだいだ。)
体力のない中小の土建会社にとっては死活問題だ。
(だから、そのほうこくをげんばかんとくからうけたしゃちょうは、)
だから、その報告を現場監督から受けた社長は、
(いぶつはっけんのじじつをかくすことをしじした。)
遺物発見の事実を隠すことを指示した。
(そしてそのほりおこされたいぶつはひそかにべつのばしょにはこびこまれ、)
そしてその掘り起こされた異物は密かに別の場所に運び込まれ、
(うめなおされた。もちろんそのどけんがいしゃのしゆうちだ。すぐあとで、)
埋め直された。もちろんその土建会社の私有地だ。すぐあとで、
(そのとちのうえにまるでおおいをするようにぷれはぶごやがたてられる。)
その土地の上にまるで覆いをするようにプレハブ小屋が建てられる。
(しざいおきばとしてつかわれていたが、やがてどけんかいしゃがとうさんのういめにあい、)
資材置き場として使われていたが、やがて土建会社が倒産の憂い目に会い、
(しゃちょうはそこでくびをくくってしぬ・・・・・つまり、ここだ」)
社長はそこで首を括って死ぬ・・・・・つまり、ここだ」
(ししょうはしずかにいった。)
師匠は静かに言った。
(くうきのながれがほんのすこしかわったのか、こやのすみにつまれたわらのたばから)
空気の流れがほんの少し変わったのか、小屋の隅につまれた藁の束から
(すえたにおいがただよってくる。)
饐えた匂いが漂ってくる。
(ぞくぞくとなんだかわからないさむけが)
ゾクゾクとなんだか分からない寒気が
(あしもとからはいあがってきたようなきがした。)
足元から這い上がってきたような気がした。
(「いったい、ほりだしてしまったものはなにだったのか、それはつたわっていない。)
「一体、掘り出してしまったものは何だったのか、それは伝わっていない。
(このうわさじたい、こうきをうごかしていたさぎょういんからのまたぎきでどけんがいしゃの)
この噂自体、工機を動かしていた作業員からの又聞きで土建会社の
(もとじゅうぎょういんたちのあいだにひそかにささやかれていたものらしい。)
元従業員たちの間に密かに囁かれていたものらしい。
(ただ、かいしゃのとうさんもしゃちょうのしも、そのいぶつののろいによるものではないかと)
ただ、会社の倒産も社長の死も、その遺物の呪いによるものではないかと
(うわさされている。みつけてはいけないものをみつけてしまい、)
噂されている。見つけてはいけないものを見つけてしまい、
(それをもういちどうめてしまうなんていう、とんでもないことをしたからだと。)
それをもう一度埋めてしまうなんていう、とんでもないことをしたからだと。
(しゃちょうがくびをくくったのがほんしゃやほかのしせつではなく、)
社長が首を括ったのが本社や他の施設ではなく、
(このやまおくのしざいおきばだったなんて、それだけでいんねんめいているじゃないか」)
この山奥の資材置き場だったなんて、それだけで因縁めいているじゃないか」
(ししょうははしらのそばにたって、それをなでた。)
師匠は柱のそばに立って、それを撫でた。
(しゃちょうがねくたいをまきつけたというはしらだ。)
社長がネクタイを巻きつけたという柱だ。
(「そしてそのしゃちょうのれいがいまだにここにとらわれているというのも、)
「そしてその社長の霊が未だにここに囚われているというのも、
(そこしれない、くらいじゅうりょくのようなものをかんじさせる」)
底知れない、暗い重力のようなものを感じさせる」
(さっきから、とおくなったりちかくなったりしながら、)
さっきから、遠くなったり近くなったりしながら、
(みみなりのようなものがしている。)
耳鳴りのようなものがしている。
(ぼくはみみをふさぎ、さけびたくなるのをひっしでこたえ、)
僕は耳を塞ぎ、叫びたくなるのを必死で堪え、
(それでもししょうのくちもとからめがはやせない。)
それでも師匠の口元から目が逸せない。
(なにかがたちのぼってくる。)
何かが立ちのぼってくる。
(めにみえないなにかが。)
目に見えない何かが。
(「おまえは、このぷれはぶごやにまつわるはなしをまったくきいていないだんかいで、)
「お前は、このプレハブ小屋にまつわる話をまったく聞いていない段階で、
(とくにおだいもなくかいだんばなしをするのに、わざわざそのしょうがっこうのころのたいけんだんをした。)
特にお題もなく怪談話をするのに、わざわざその小学校のころの体験談をした。
(まるでえらんだように。だから、いったんだ。)
まるで選んだように。だから、言ったんだ。
(このよには、せつめいのつかないことがあるって」)
この世には、説明のつかないことがあるって」
(ししょうはあしおともたてずぼくのまえにもういちどすわった。)
師匠は足音も立てず僕の前にもう一度座った。
(さあ、めをとじて、ゆびをさそうか)
さあ、目を閉じて、指をさそうか