空の彼方

(とおくきおくをたどればぼくがぼくをうらぎっていたこと)

遠く記憶をたどれば　僕が僕を裏切っていたこと

(いくつもあっていやけがさしてわらえなかった)

幾つもあって　嫌気がさして　笑えなかった

(とおいみらいへのぞんだゆめはいまもまだゆめのままでさ)

遠い未来へ望んだ夢は　今もまだ夢のままでさ

(やりきれなくてはいたためいきはそらのかなたへとすぐきえた)

やりきれなくて　吐いた溜め息は　空の彼方へとすぐ消えた

(なんどもなんどもよわさをのろうのに)

何度も何度も　弱さを呪うのに

(げんじつにせをむけてやりすごしてた)

現実に背を向けて　やり過ごしてた

(ぼくがぼくをゆるそうとしてうそとてをつないだとする)

僕が僕を許そうとして　嘘と手を繋いだとする

(そのうちきっとかこもみらいもうしなって)

そのうちきっと　過去も未来も失って

(いままできみとかわしてきたことばまでうそになっていく)

今まで君と交わしてきた　言葉まで嘘になっていく

(そんなせかいはのぞんでないよこのさきも)

そんな世界は望んでないよ　この先も

(もうさよならなんだもうさよならなんだ)

もうさよならなんだ　もうさよならなんだ

(むかしえがいていたじぶんといまのぼくじゃたにんみたいでさ)

昔描いていた自分と　今の僕じゃ他人みたいでさ

(きおくなんてあいまいだってごまかしていたけど)

記憶なんて曖昧だって　誤魔化していたけど

(みてみぬふりしてたむじゅんだらけのぼくが)

見て見ぬふりしてた　矛盾だらけの僕が

(いまきみのひとみからあふれだした)

今　君の瞳から溢れ出した

(ぼくがぼくをまもろうとしてしらずしらずにはなしてたて)

僕が僕を守ろうとして　知らず知らずに離してた手

(えがおのおくのかなしみさえもきづかずに)

笑顔の奥の悲しみさえも気づかずに

(まもるべきものみおとしてつよさまではきちがえるような)

守るべきもの見落として　強さまで履き違えるような

(そんなじぶんがじぶんでもくだらないよ)

そんな自分が自分でもくだらないよ

(もうさよならなんだもうさよならなんだ)

もうさよならなんだ　もうさよならなんだ

(なんどもなんどもよわさをのろうのは)

何度も何度も　弱さを呪うのは

(まもりたいきみもまだまもれないから)

守りたい君もまだ守れないから

(たとえばかことみらいといまむりやりにつながなくてもいい)

例えば過去と未来と今　無理矢理に繋がなくてもいい

(つくりわらいでまわるせかいにさよならを)

作り笑いで回る世界にさよならを

(だれもがひびにねがいもとめしつぼうしてはきぼうをだく)

誰もが日々に願い求め　失望しては希望を抱く

(たとえばきっとそれがすばらしいせかい)

例えばきっと　それが素晴らしい世界

(ほらよるがあけるよもうさよならなんだ)

ほら夜が明けるよ　もうさよならなんだ

(きれいなことばだけじゃないよごれたてをなみだでぬらして)

綺麗な言葉だけじゃない　汚れた手を涙で濡らして

(それでもぼくはきょうもぼくだってそんなみらいを)

それでも僕は今日も僕だって　そんな未来を