人魚姫

(にんぎょのなみだはうみへとかえるのにんぎょのなみだは)

人魚のナミダは　海へと返るの　人魚のナミダは…

(ぜったいぜったいみのらないこいがあるってことを)

絶対絶対　実らない恋があるってことを

(しらずにずっとあなただけをおいかけつづけたわたしは)

知らずにずっと　あなただけを追いかけ続けた私は

(いきるせかいがちがうひとにあこがれてしまったにんぎょひめです)

生きる世界が違う王子様（ひと）に　憧れてしまった人魚姫です

(ゆめからさめたらいきばをなくして)

夢から醒めたら　行き場をなくして…

(だきしめてくださいなみにさらわれるように)

抱きしめてください　波にさらわれるように

(いたみをかんじてみたいわ)

痛みを　感じてみたいわ

(せめてひとつだけしんじつほしいの)

せめてひとつだけ　真実欲しいの

(あわになってしまうまえにだきしめて)

泡になってしまう前に　抱きしめて

(わたしのなみだはうみへとにじむのあなたさようなら)

私のナミダは　海へと滲むの　あなた…さようなら

(にどとにどとあえないままでいきていくのなら)

二度と二度と　逢えないままで生きていくのなら

(ああいっそいっそあなたなんてしらないあのひにかえりたい)

ああいっそいっそ　あなたなんて知らないあの日に帰りたい

(おさないころによんでいたかなしいおわりのにんぎょひめです)

幼い頃に読んでいた　哀しい結末（おわり）の人魚姫です

(うしなったものはとりもどせないわ)

失ったものは　取り戻せないわ…

(あいしてくれないひとをあいしてたから)

愛してくれない　人を愛してたから

(わたしのむねのどこにも)

私の胸の　どこにも

(きずつくすきまはのこっていないわ)

傷つく隙間は　残っていないわ

(ふかいふかいうみのそこしずむだけ)

深い深い海の底　沈むだけ

(にんぎょのなみだはうみへとかえるのあなたさようなら)

人魚のナミダは　海へと返るの　あなた…さようなら

(なぜうみのいろはこのなみだとおなじいろをしてるの)

なぜ海の色は　このナミダと　同じ色をしてるの？

(どんなにもとめたってけっしてあなたとは)

どんなに　求めたって　決してあなたとは

(むすばれないのないているにんぎょひめ)

結ばれないの　泣いている　人魚姫

(だきしめてくださいなみにさらわれるように)

抱きしめてください　波にさらわれるように

(いたみをかんじてみたいわ)

痛みを　感じてみたいわ

(せめてひとつだけしんじつほしいの)

せめてひとつだけ　真実欲しいの

(あわになってしまうまえにだきしめて)

泡になってしまう前に　抱きしめて

(わたしのなみだはうみへとしむのあなたさようなら)

私のナミダは　海へと滲むの　あなた…さようなら