GO EAST

(それはかなしいものがたり なもなきひーろーかれのなは)

それは哀しい物語 名もなきヒーロー　彼の名は

(さがらそうぞう)

相楽総三

(いってまいります)

行って参ります

(しってるひとだけしっている)

知ってる人だけ知っている

(とくがわばくふをたおすぞと きうんたかまるさつまとちょうしゅう)

徳川幕府を倒すぞと 機運高まる薩摩と長州

(いそいでつくったせいぎのしるし にしきのみはただしらないか)

急いで作った正義の印 錦の御旗だ　知らないか

(かんぐんとなったさっちょうは たいぐんぜいできょうをたつ)

官軍となった薩長は 大軍勢で京を発つ

(みやさんみやさんだいしんげき えどにむかってつきすすむ)

宮さん宮さん大進撃 江戸に向かって突き進む

(わがぐんはとうかいどうとうさんどうほくりくどうと みっつにわかれてしんぐんちゅうでごわす)

わが軍は東海道　東山道　北陸道と 三つに分かれて進軍中でごわす

(いちばんのりはどのたいやろか)

一番乗りはどの隊やろか？

(おーい)

おーい！

(は)

は！

(どのぶたいがもっともえどのちかくにおるか しきゅうしらべてくれやい)

どの部隊が最も江戸の近くにおるか 至急調べてくれやい

(わかりました)

分かりました！

(とくがわのめいうんもすでにつきもうした あたらしかじだいはもうそこまできちょいもす)

徳川の命運もすでに尽き申した 新しか時代はもうそこまで来ちょいもす

(たのしみやねじだいのてんかんきや)

楽しみやね　時代の転換期や！

(どげんじゃった)

どげんじゃった？

(いまもっともえどのちかくにおるぶたいは)

今最も江戸の近くにおる部隊は

(とうかいどうとうさんどうほくりくどういずれじゃ)

東海道　東山道　北陸道　いずれじゃ

(なかせんどう)

中山道

(なかせんどう)

中山道！？

(さがらそうぞうのせきほうたい)

相楽総三の赤報隊

(だれやさつまかちょうしゅうか)

誰や？　薩摩か？　長州か？

(どちらでもあいまはん しもふさのごうしゅのむすこでごんど)

どちらでもあいまはん 下総の豪主の息子でごんど

(なにい)

なにい！？

(はじめはわずかなてぜいであったどん いまやひゃくしょうたちがつきしたがいおおにんずうになっておるもよう)

始めは僅かな手勢であったどん 今や百姓達が付き従い大人数になっておる模様

(さがらそうぞう)

相楽総三...！

(ごーごーいーすとめざすはえどじょう ごーごーいーすととくがわのしろ)

ゴーゴーイースト　目指すは江戸城 ゴーゴーイースト　徳川の城

(ぶしのじだいよさようなら にほんのよあけがやってくる)

武士の時代よ　さようなら 日本の夜明けがやってくる

(ごーごーいーすとごーごーいーすと ごーごーいーすとごーごーいーすと)

ゴーゴーイースト　ゴーゴーイースト ゴーゴーイースト　ゴーゴーイースト

(てをとりあってすすもうじゃないか あすのとびらをひらこうじゃないか)

手を取り合って進もうじゃないか 明日の扉を開こうじゃないか

(さいごうせんせい いよいよとくがわせいばつにのりだすとうかがいました)

西郷先生 いよいよ徳川征伐に乗り出すと伺いました

(そんとおりでごわす)

そん通りでごわす

(おやくにたちとうございます かんぐんにいれてください)

お役に立ちとうございます 官軍に入れてください

(よかよか)

よかよか！

(ありがとうございます！ あたらしいよのなかになったら)

ありがとうございます 新しい世の中になったら

(ねんぐをはんぶんにすると ひゃくしょうたちにやくそくしてもよろしいですか)

年貢を半分にすると 百姓達に約束してもよろしいですか？

(よかよか)

よかよか！

(ありがとうございます)

ありがとうございます！

(きまれ)

決まれ

(あいことば)

合言葉

(ごーごーいーすと)

ゴーゴーイースト！

(ごーごーいーすと)

ゴーゴーイースト

(ごーごーいーすと)

ゴーゴーイースト

(ごーごーいーすと)

ゴーゴーイースト

(ごーごーいーすと)

ゴーゴーイースト

(ごーごーいーすと)

ゴーゴーイースト

(ごーごーいーすと)

ゴーゴーイースト

(ひがしへ)

東へ

(ごーごーいーすと)

ゴーゴーイースト

(さあてをとりあってすすもうじゃないか あすのとびらをひらこうじゃないか)

さあ　手を取り合って進もうじゃないか 明日の扉を開こうじゃないか

(さいごうせんせいはやくそくしてくれた)

西郷先生は約束してくれた

(あたらしいせいふになったら ねんぐをはんぶんにしてくれるそうだ)

新しい政府になったら 年貢を半分にしてくれるそうだ

(くやしいひびはもうおわりだ まちにまったひゃくしょうのじだいがやってくる)

悔しい日々はもう終わりだ 待ちに待った百姓の時代がやってくる

(さあまえへすすもうじゃないか えどじょうからとくがわをおいはらおうじゃないか)

さあ前へ進もうじゃないか 江戸城から徳川を追い払おうじゃないか！

(ごーごーいーすと)

ゴーゴーイースト

(ごーごーいーすと)

ゴーゴーイースト

(ごーごーいーすと)

ゴーゴーイースト

(ごーごーいーすと)

ゴーゴーイースト

(ごーごーいーすと)

ゴーゴーイースト

(ごーごーいーすと)

ゴーゴーイースト

(ひがしへ)

東へ

(ごーごーいーすと)

ゴーゴーイースト

(さあてをとりあってすすもうじゃないか あすのとびらをひらこうじゃないか)

さあ手を取り合って進もうじゃないか 明日の扉を開こうじゃないか

(さあてをとりあってすすもうじゃないか あすのとびらをひらこうじゃないか)

さあ手を取り合って進もうじゃないか 明日の扉を開こうじゃないか

(わかだんな)

若旦那！

(おやぶん)

親分！

(よなおししっかりやっとくんなさいよ)

世直ししっかりやっとくんなさいよ

(ありがとう)

ありがとう

(あたらしいじだいをつくってくださいな あんたならできる)

新しい時代を作ってくださいな あんたならできる！

(まかせてくれ)

任せてくれ！

(さあてをとりあってすすもうじゃないか あすのとびらをひらこうじゃないか)

さあ手を取り合って進もうじゃないか 明日の扉を開こうじゃないか

(なんであがいなこというたんや ねんぐをはんぶんなんてむりや)

なんであがいなこと言うたんや！ 年貢を半分なんて無理や！

(ついちょうしにのってしもて)

つい調子に乗ってしもて

(どないするんやさがらがえどにはいったら とりかえしがつかへんで)

どないするんや相楽が江戸に入ったら 取り返しがつかへんで

(すぐにふねをだせ)

すぐに船を出せ！

(さがらそうぞうひきいるせきほうたいは にせのかんぐんじゃった)

相楽総三率いる赤報隊は 偽の官軍じゃった

(あやつはかんぐんをいつわりせけんをさわがすたいざいにん ただちにとらえてくびをはねよいそげ)

あやつは官軍を偽り世間を騒がす大罪人 直ちに捕らえて首を刎ねよ！　急げ

(じだいがうごくときにはかならず かげでなくものがでてくる)

時代が動くときには必ず 陰で泣く者が出てくる

(せやけどそれをきにしてたら さきにはすすめへん)

せやけどそれを気にしてたら 先には進めへん

(さがらそうぞうすんまはん これもあたらしかよのなかつくるため)

相楽総三すんまはん これも新しか世の中作るため

(しんでくいやんせ)

死んでくいやんせ！

(ごーごーいーすと)

ゴーゴーイースト

(ごーごーいーすと)

ゴーゴーイースト

(ごーごーいーすと)

ゴーゴーイースト

(ごーごーいーすと)

ゴーゴーイースト

(ごーごーいーすと)

ゴーゴーイースト

(ごーごーいーすと)

ゴーゴーイースト

(ひがしへ)

東へ

(ごーごーいーすと)

ゴーゴーイースト

(さあてをとりあってすすもうじゃないか あすのとびらをひらこうじゃないか)

さあ手を取り合って進もうじゃないか 明日の扉を開こうじゃないか

(てをとりあってすすもうじゃないか あすのとびらをひらこうじゃないか)

手を取り合って進もうじゃないか 明日の扉を開こうじゃないか

(あめのふるなかそうぞうは なかまとともにひきだされ)

雨の降る中総三は 仲間と共に引き出され

(くびをはねられそのくびは ぽいとそこらにすてられた)

首を刎ねられその首は ポイとそこらに捨てられた

(ごーごーいーすとごーごーいーすと)

ゴーゴーイースト　ゴーゴーイースト

(ごーごーいーすとごーごーいーすと)

ゴーゴーイースト　ゴーゴーイースト

(いつしかだれかがそのくびを どこかにひそかにもちさった)

いつしか誰かがその首を どこかに秘かに持ち去った

(やがてもとどりだけがきりとられ とどけられたはそうぞうのいえ)

やがてもとどりだけが切り取られ 届けられたは総三の家

(かえってきたのはもとどりだけ)

帰ってきたのはもとどりだけ

(かえってきたのは)

帰ってきたのは