アナザーエゴ

(いままでをくりかえすひびを)

今までを繰り返す日々を

(にちじょうとよんですごしてきた)

日常と呼んで過ごしてきた

(こいしがひとつかけたとしてなにもかわらない)

小石が一つ欠けたとして何も変わらない

(いしきをしてるわけじゃなくて)

意識をしてるわけじゃ無くて

(むじゃきなせかいがゆめをみせる)

無邪気な世界が夢を見せる

(かぞえきれないいしのやまとひとりのわたし)

数えきれない石の山と一人の私

(いたずらなこえにしたをだし)

いたずらな声に舌を出し

(いじわるなうそをついて)

いじわるな嘘をついて

(いたずらにときをすごして)

いたずらに時を過ごして

(いくじなしのこえせきをきった)

いくじなしの声 堰を切った

(だれもがきえてくこのせかいでも)

誰もが消えてくこの世界でも

(たしかにゆらいだじぶんのこころを)

確かに揺らいだ自分の心を

(だれでもいいからこのせかいより)

誰でもいいからこの世界より

(わたしのむいしきをいしきしてよねぇねぇ)

私の無意識を意識してよ ねぇ ねぇ

(むげんにみえるこのせかいも)

無限に見えるこの世界も

(てのとどくきょりがすべてだからほら)

手の届く距離が全てだから ほら

(とおくへなげたこいしみえなくなった)

遠くへ投げた小石 見えなくなった

(ひとりはじゆうなんかじゃなく)

一人は自由なんかじゃなく

(ひとりはさびしいだけで)

一人は寂しいだけで

(このせかいにひとりぼっちで)

この世界に独りぼっちで

(それでもわたしはいきつづける)

それでも私は生き続ける

(すべてがこわれたこのせかいにも)

全てが壊れたこの世界にも

(きおくにのこったふたしかなひび)

記憶に残った不確かな日々

(ひととのきずなをつむいだいとで)

人との絆を紡いだ糸で

(わたしはじぶんのひとみにはりをとおすひとりで)

私は自分の瞳に針を通す 一人で

(だれもいないせかいのはしっこで)

誰もいない世界の端っこで

(おびえてたのはじぶんだった)

怯えてたのは自分だった

(こいしこいしあめがふりほおをぬらす)

恋し恋し雨が降り 頬を濡らす

(ひとりだけになりたくなくて)

一人だけになりたくなくて

(ひとりきりがただいやなだけ)

一人きりがただ嫌なだけ

(いしきとさとりにぬいつけられた)

意識と悟りに縫い付けられた

(ひとみのいとをほどきたくて)

瞳の糸を解きたくて

(すべてをいろどるじあいのそらも)

全てを彩る 慈愛の空も

(うてばひびくりんとしたねも)

打てば響く 凛とした音も

(あいしたことをさとることなく)

愛した事を 悟ることなく

(すべてむいしきのうちにあいされていた)

全て無意識のうちに愛されていた

(いまはひとりでひとりで)

今は一人で一人で

(だれもがだれもがきえたせかいで)

誰もが誰もが消えた世界で

(わたしだけがわたしをみてる)

私だけが私を見てる