再再夜

(またあしたとわらいきえたきみをみてた)

またあしたとわらいきえたきみをみてた

(ろじうらのかどのびたかげはうすれてく)

ろじうらのかどのびたかげはうすれてく

(ああうしろをむいたぼくはひとりしゃがみこんで)

ああ　うしろをむいたぼくはひとりしゃがみこんで

(いっぽいっぽをかぞえてた)

いっぽ　いっぽをかぞえてた

(さびれたまちのはずれせまいみちのすきま)

寂れた街の外れ狭い道の隙間

(いつもいつもひとりわらうかれがいる)

いつもいつもひとり笑う彼が居る

(そうじだいおくれのひーろーのかめんをつけて)

そう　時代遅れのヒーローの仮面を付けて

(いっしょういっしょとあそんでた)

一生　一緒と遊んでた

(いつからなあいるのだろう)

いつから　なあ　いるのだろう？

(きみのめとあしおと)

君の目と足音

(いつからそうおもいだせば)

何時から　そう　思い出せば

(かえりみちもうせて)

帰り道も失せて

(ねえまうしろのぼくはいつのぼく)

ねえまうしろのぼくはいつのぼく？

(きみはどこでうまれたのあふれたことばはとめどなくてさ)

君はどこで生まれたの　溢れた言葉はとめどなくてさ

(あしたのぼくはここにいないけれど)

明日の僕はここにいないけれど

(きみのなまえもしらなくて)

きみのなまえもしらなくて

(ぼくはそうそうどこにもきえないよきえないよ)

僕は早々どこにも消えないよ　消えないよ

(しらなくてもそれでもしっていたの)

しらなくてもそれでもしっていたの？

(ただただふえるだけだから)

ただただ増えるだけだから

(またまたあしたたた)

また　また　あした　た　た

(かたごしひたとはりつくねばいくうきは)

肩越しひたと張り付く粘い空気は

(ぼくのこころをさかなでてながれてく)

僕の心を逆撫でて流れてく

(ああつつとつたうきみのすぎたおもいだとか)

ああ　つつ　と伝う君の過ぎた思いだとか

(ずっとずっとさかくしてた)

ずっと　ずっとさ　隠してた

(つきたことばとじたきおく)

つきたことば　とじたきおく

(またわすれんぼ)

「亦た忘れんぼ」

(だれもかれもぼくをさしてわらってた)

だれもかれもぼくをさしてわらってた

(ねえないたぼくのあたまなでたくろいかげは)

ねぇ　ないたぼくのあたまなでたくろいかげは

(いっとういっとをかさねてた)

いっとう　いっとをかさねてた

(いつからなあうせただろう)

いつから　なあ　失せただろう

(きみのてとあしもと)

君の手と足元

(いつからそうおもいだせば)

いつから　そう　思い出せば

(きとのいしもあせて)

帰途の意思も褪せて

(ねえまんなかのぼくはいつもぼく)

ねえ　まんなかのぼくはいつもぼく？

(きみはなにがいいたいのこぼれたぎもんはとまらなくてさ)

君は何が言いたいの　溢れた疑問は止まらなくてさ

(いまもぼくはここにいたいけれど)

いまもぼくはここにいたいけれど

(きみのおもいもしらなくて)

君の思いも知らなくて

(ぼくはそうそうどこにもきえないよきえないよ)

ぼくはそうそうどこにもきえないよ　きえないよ

(しらなくてもそれでもおぼえてた)

知らなくてもそれでも覚えてた？

(ただただきみののぞみなら)

ただただ君の望みなら

(まんなかにぼくはいないけど)

まんなかにぼくはいないけど

(きみはなにをしってるのこぼれたきおくはもどらなくてさ)

君は何を知ってるの零れた記憶は戻らなくてさ

(いつもぼくはそこにいたいけれど)

いつもぼくはそこにいたいけれど

(きみのすがたもしらなくて)

きみの姿もしらなくて

(ぼくはそうそういかなきゃならないよならないよ)

僕はそうそう行かなきゃならないよ　ならないよ

(しらなくてもそれでもおぼえてたら)

しらなくても　それでもおぼえてたら

(ただただきみがのぞむなら)

ただただ君が望むなら

(またまたいつかかか)

また　また　いつか　か　か