月の見えない夜

(うそにまみれたびじれいくを)

嘘にまみれた美辞麗句を

(ならべてまるでぼうかんしゃ)

並べてまるで傍観者

(こびたえみを)

媚びた笑みを

(といただしてもいみがない)

問い質しても意味がない

(ひとにまぎれまちのざっとう)

人に紛れ街の雑踏

(とどかないこえをそうさいした)

届かない声を相殺した

(じかんかせぎはおわりにして)

時間稼ぎは終わりにして

(さいしゅうかいとう)

最終回答

(ひとりさじょうのろうかくまもっている)

一人砂上の楼閣守っている

(あなたのほんのうゆらすくらいのうたはない)

あなたの本能揺らすくらいの歌はない

(ふたりわらっていられるならがすれちがって)

「二人笑っていられるなら」がすれ違って

(おわらないように)

終わらないように

(いまはてをとりｓｈａｌｌ　ｗｅ　ｄａｎｃｅ)

今は手を取りShall we dance?

(ためいきでしろめくさいしゅうれっしゃのしゃそうじゃ)

溜め息で白めく最終列車の車窓じゃ

(きょうはこのむねをしめつけるような)

今日はこの胸を締め付けるような

(えんでぃんぐにいたれない)

エンディングに至れない

(たぶんじんせいのなんぶんのいちもみたぬこいだろうな)

多分人生の何分の一も満たぬ恋だろうな

(えらばれないことばのなかでめをふさいでいる)

選ばれない言葉の中で目を塞いでいる

(つきのみえないよるにまたあってくれますか)

「月の見えない夜にまた会ってくれますか？」

(ひとつかけちがっていまうごきだしたれんさ)

一つ掛け違って今動き出した連鎖

(あすはわがみとかわからない)

明日は我が身とかわからない

(みんなだれもかれもいつもみぎにならうばかりですね)

みんな誰も彼もいつも右に倣うばかりですね

(いまのままではかりのあいもたんちょうげんしょう)

今のままでは仮の愛も単調減少

(せいじゃくをきってながれるじゅんあいそんぐ)

静寂を切って流れる純愛ソング

(あまりにふらちなわたしたちにはにあわない)

あまりに不埒な私達には似合わない

(きみがわらっていられないなら)

「君が笑っていられないなら」

(そんないいわけでてこないように)

そんな言い訳出て来ないように

(あかりけしてくぎをさしてよ)

灯り消して釘を刺してよ

(えらべないこたえはあいまいにしておきましょう)

選べない答えは曖昧にしておきましょう

(ぬぐえないおもいはきりがない)

拭えない想いはキリがない

(いやまだむみじゃない)

いやまだ無味じゃない

(ここでさいしゅうしょう)

ここで最終章

(やさしさによくにたつけやきばのまほうで)

優しさによく似た付け焼き刃の魔法で

(きのうはきのまよいもしがらみもこえられるきがしてた)

昨日は気の迷いも柵も越えられる気がしてた

(でもｙｅｓ　ｎｏいがいのこともたしかめなくちゃ)

でもYes No以外のことも確かめなくちゃ

(おわれない)

終われない

(ためいきでしろめくさいしゅうれっしゃのしゃそうじゃ)

溜め息で白めく最終列車の車窓じゃ

(きょうはこのむねをしめつけるような)

今日はこの胸を締め付けるような

(えんでぃんぐにいたれない)

エンディングに至れない

(たぶんじんせいのなんぶんのいちもみたぬこいだろうな)

多分人生の何分の一も満たぬ恋だろうな

(えらばれないことばのなかでめをふさいでいる)

選ばれない言葉の中で目を塞いでいる

(つきのみえないよるにまたあってくれますか)

「月の見えない夜にまた会ってくれますか？」

(ひとつかけちがっていまうごきだしたれんさ)

一つ掛け違って今動き出した連鎖