ブーセメリア

(いのりささげかなしいうそも)

祈り捧げ哀しい嘘も

(きりさいてゆく)

切り咲いてゆく

(いびつにまざるめりあ)

歪に混ざるメリア

(いのちなどかちをすてた)

命など価値を捨てた

(やさしさはいみをなくしていた)

優しさは意味を無くしていた

(あいはきょうきくるわし)

愛は凶器狂わし

(ないてさいてきえろ)

泣いて咲いて消えろ

(むだなしそうであいそれた)

無駄な思想で相逸れた

(ただしさはいみをたくしていた)

正しさは意味を託していた

(かざりまとったはなびらになれるなら)

飾り纏った花弁になれるなら

(ひかりをさすむなしいよるが)

光を差す虚しい夜が

(かさねたはなにてをのばしても)

(重ねた花に手を伸ばしても)

(しよくみたすけがれたいのりが)

私欲満たす穢れた祈りが

(かなわずただ)

(叶わずただ)

(くちるまで)

朽ちるまで

(ぞうおあいくるいざけ)

憎悪愛狂い咲け

(むねのおくのおくまで)

胸の奥の奥まで

(あれもさいていだって)

あれも最低だって

(いまおどれあくまをてらす)

今踊れ悪魔を照らす

(くるいさせ)

狂い刺せ

(こぼれおちたうんめいも)

溢れ落ちた運命も

(ただのうないれっせいかん)

ただ脳内劣性感

(けしてしまえよ)

消してしまえよ

(だれもいないから)

誰も居ないから

(ねぇあまいみつをすうだけ)

ねぇ甘い蜜を吸うだけ

(あなたもちってゆくでしょう)

あなたも散ってゆくでしょう

(かげをのこしてはいた)

影を残して吐いた

(かこすらおぼえてないから)

過去すら覚えてないから

(てをとってきずついて)

手を取って傷ついて

(うしなうひかりがだれかにささやく)

失う光が誰かに囁く

(これもたのしいでしょ)

これも楽しいでしょ

(いたみをなすいとしいよるが)

痛みを為す愛しい夜が

(やまないよるが)

止まない夜が

(すべてやきつくせば)

全て焼き尽くせば

(くろくみたすあいたこころが)

黒く満たす空いた心が

(すべてくらうなみだが)

全て食らう涙が

(おちるまで)

堕ちるまで

(ぞうおあいおもいさけ)

憎悪愛想い咲け

(すくいだしたりゆうまで)

救い出した理由まで

(きみはずっとないていた)

君はずっと泣いていた

(いのちがかれたはてに)

命が枯れた果てに

(つむぎだすことばの)

紡ぎだす言葉の

(そのきょうめいも)

その共鳴も

(ただしいのろいだけ)

正しい呪いだけ

(すべてちかうから)

全て誓うから

(あいもあくもおなじだね)

愛も悪も同じだね

(きみはこいにかえてしまうから)

君は故意に変えてしまうから

(いつかとうめいだったゆめも)

いつか透明だった夢も

(とけてそめてしまうでしょ)

溶けて染めてしまうでしょ

(くすみだすきおくのなかこうかいも)

くすみ出す記憶の中後悔も

(またさいてきって)

また咲いて切って

(おもいけしてしまうよ)

思い消してしまうよ

(つみのはなたばを)

罪の花束を

(ぞうおあいくるいざけ)

憎悪愛狂い咲け

(むねのおくのおくまで)

胸の奥の奥まで

(ねぇ)

ねぇ

(ぞうおあいおもいさけむねのおくのおくまで)

憎悪愛想い咲け胸の奥の奥まで

(ねぇ)

ねぇ