狸寝入り

(あなたのこともどうせいつかわすれるでしょう)

あなたのこともどうせいつか忘れるでしょう

(おはつにおめにかかりますべっぴんさん)

お初にお目にかかります別嬪さん

(みてのとおりわたくしはしんでおります)

見ての通りわたくしは死んでおります

(ばかにさればかしてひとりでいきてきた)

馬鹿にされ化かしてひとりで生きてきた

(わたしのことなんかほうっておいてよ)

私のことなんか放っておいてよ

(よわいくせによわきをいじめるみんなにつかれました)

弱いくせに弱きをいじめる　みんなに疲れました

(せかいがなくなればいいとおもっていたのに)

世界がなくなればいいと思っていたのに

(あなたはなぜわたしにやさしくするの)

あなたはなぜ私に優しくするの

(なにもかもしんじられなくなったわたしも)

何もかも信じられなくなった私も

(こころをゆるすことができるのかな)

心を許すことが出来るのかな

(このじかんがこれからもずっと)

この時間がこれからもずっと

(つづいていきますように)

続いていきますように

(おそれしらずでものずきなべっぴんさん)

恐れ知らずで物好きな別嬪さん

(いつもどおりあなたはえがおいっぱいね)

いつも通りあなたは笑顔いっぱいね

(きがつけばひとりでいるじかんよりも)

気が付けばひとりでいる時間よりも

(あなたといるじかんがたのしくなっていた)

あなたといる時間が楽しくなっていた

(よわいくせにあなたはどうしてわたしがこわくないの)

弱いくせにあなたはどうして　私が怖くないの

(せかいがなくなればいいとおもっていたけど)

世界がなくなればいいと思っていたけど

(あなたのいたみをわかちあいたくなった)

あなたの痛みを分かち合いたくなった

(なにもかもしんじられなくなったわたしが)

何もかも信じられなくなった私が

(こころをゆるすことができたひとだから)

心を許すことが出来た人だから

(あなたとのじかんがこれからもずっと)

あなたとの時間がこれからもずっと

(このじかんがこれからもずっと)

この時間がこれからもずっと

(このじかんがいつまでもずっとつづくとおもっていた)

この時間がいつまでもずっと　続くと思っていた

(せかいがなくなればなんてもうおもわないのに)

世界がなくなればなんてもう思わないのに

(あなたがいなきゃなんもいみないじゃんか)

あなたがいなきゃなんも意味ないじゃんか

(なにもかもかがやいていたあのひあのときが)

何もかも輝いていたあの日あの時が

(こいしくてこいしくてあなたがにくいわ)

恋しくて恋しくてあなたが憎いわ

(このじかんがこれからもずっとつづいてほしいとねがうけれど)

この時間がこれからもずっと　続いてほしいと願うけれど

(あなたとはもうおわかれだからさいままでありがとうね)

あなたとはもうお別れだからさ　今までありがとうね

(あなたのことをいつまでもわすれないよ)

あなたのことをいつまでも忘れないよ