かけらの心/aiko

(ひとりぐらしをはじめたじゅうだいのおわり)

一人暮らしを始めた十代の終わり

(「ああはればれする」とともだちにいった)

「ああ晴れ晴れする」と友達に言った

(だけどほんとうはとてもゆうきがいることでまいにちよるがこわくなった)

だけど本当はとても勇気がいることで毎日夜が怖くなった

(かえるとへやがさむかったときつかれてそのままねむったとき)

帰ると部屋が寒かった時　疲れてそのまま眠った時

(なれないれいぞうこにはいったままのみずもたまごもゆめもぜんぶ)

慣れない冷蔵庫に入ったままの水も卵も夢も全部

(ああいつまでもあたしにまとわりついて)

ああ　いつまでもあたしにまとわりついて

(もうそうもふあんもここでうまれて)

妄想も不安もここで生まれて

(のみこまれてしまいそうなよなか３じに)

飲み込まれてしまいそうな夜中3時に

(いつもかえるのはじめのせんへ)

いつも帰るの始めの線へ

(ぴあののまえにすわってめをつぶってあなたもきっといまごろまえみてるから)

ピアノの前に座って目をつぶって　あなたもきっと今頃前見てるから

(きょうのほしが１０ねんかがやいてますよに)

今日の星が１０年輝いてますよに

(そしてかならずいっしょにみつけられますように)

そして必ず一緒に見つけられますように

(あさやけが１にちのおわりをしらせまだすくないくるまのおとききながら)

朝焼けが1日の終わりを知らせ　まだ少ない車の音聞きながら

(へやのまどからすこしせのびをしてはきをつけてねとちいさくこえがもれた)

部屋の窓から少し背伸びをしては　気をつけてねと小さく声が漏れた

(だらしなくけだるいにつまったへやのせいかつにもなんだかあこがれてたよな)

だらしなく気だるい煮詰まった部屋の生活にもなんだか憧れてたよな

(だけどどこかでだれにもいえないたからもののおおきなゆめからめをそむけていた)

だけどどこかで誰にも言えない宝物の大きな夢から目を背けていた

(ちいさななやみで１にちだめにするのはいまもむかしもかわらないままだな)

小さな悩みで1日ダメにするのは今も昔も変わらないままだな

(そんなふうにおもいかえしてわらえるひがくることこのときはまだしらない)

そんな風に思い返して笑える日が来ることこの時はまだ知らない

(おおきくいきすってめをつぶってあなたのまえであたしもわらってるかな？)

大きく息吸って目をつぶって　あなたの前であたしも笑ってるかな？

(このうたのここはあなたにとどけとむちゅうになってつむいだかけらのこころ)

この歌のここはあなたに届けと夢中になって紡いだかけらのこころ

(ぴあののまえにすわってめをつぶってあなたもきっといまごろまえみてるから)

ピアノの前に座って目をつぶって　あなたもきっと今頃前見てるから

(きょうのほしが１０ねんかがやいてますよに)

今日の星が10年輝いてますよに

(そしてかならずいっしょにみつけられますように)

そして必ず一緒に見つけられますように