死神
歌詞(問題文)
(きょうのえんもくはおはこのしにがみ)
今日の演目は十八番の死神
(おんなによくやるおとこのあまがみ)
女によくやるオトコのアマガミ
(かんではいけないおもてのあららぎ)
噛んではいけない表のアララギ
(きょうはむりょうだわたしのおとこぎ)
今日は無料だ私の漢気
(かいもくけんとうつかないおはなし)
皆目検討つかないお話
(きょうきらんぶそのけつまつをみよ)
狂喜乱舞その結末を観よ
(ししるいるいのけつまつはないない)
死屍累々の結末は無い無い
(そんなことわかるみなさまだいたい)
そんな事わかる皆様大体
(ごたくをならべたぜんざはおわり)
御宅を並べた前座は終わり
(わたしはひっこむうらにおわかり)
私は引っ込む裏にお分かり
(きたからきたはいからなはなしか)
北から来たハイカラな噺家
(おんながはなせばよせもはなやか)
女が話せば寄席も華やか
(かねがそこつきおちぶれたおいら)
金が底つき落ちぶれたおいら
(むかしきょうとでみたきれいなおいらん)
昔京都で見た綺麗な花魁
(かわせでしっぱいはめつのこーなー)
為替で失敗破滅のコーナー
(これでもまえはろれっくすおーなー)
これでも前はロレックスオーナー
(つきとかみとよめにみはなされた)
ツキと神と嫁に見放された
(かねがつきたらまわりもはなれた)
金が尽きたら周りも離れた
(これでもかなりもらったらぶれたー)
これでもかなりもらったラブレター
(じんせいのかけにおれはやぶれた)
人生の賭けにおれは敗れた
(さけかうかねもないこのみじめさ)
酒買う金もないこの惨めさ
(すぎてくとぅえんてぃーふぉーとなのかさ)
過ぎてく24と7日さ
(このじんせいにおわりがきたのさ)
この人生に終わりが来たのさ
(ひげきかきげきかうんでいのさ)
悲劇か喜劇か雲泥の差
(よぉにぃさんおまえはまだしねない)
よぉにぃさんお前はまだ死ねない
(じゅみょうがたっぷりのこってんだな)
寿命がたっぷり残ってんだな
(どうだひとつかせいでみねぇか)
どうだ？一つ稼いでみねぇか
(このじゅもんでしにがみおっぱらうんだ)
この呪文で死神追っ払うんだ
(あじゃらかもくれんてけれっつのぱ)
アジャラカモクレンテケレッツのパ
(しにがみおいやるまほうのことば)
死神追いやる魔法の言葉
(びょうにんのあしもとのしにがみが)
病人の足元の死神が
(きえたらびょうにんはぜんかいだ)
消えたら病人は全快だ
(やぶのいしゃがたいきんをかせいだ)
ヤブの医者が大金を稼いだ
(いっしゅんでかせいだとみとめいせい)
一瞬で稼いだ富と名声
(おんなはいつでもかおでげんせん)
女はいつでも顔で厳選
(あいじんかこんであびるげんせん)
愛人囲んで浴びる源泉
(かみをもおそれぬらんちきさわぎ)
神をも恐れぬ乱痴気騒ぎ
(つかえばなくなるそれがかね)
使えば無くなるそれが金
(そろそろかせぎにいこうかね)
そろそろ稼ぎに行こうかね
(まくらもとのしにがみのーたっち)
枕元の死神ノータッチ
(すごいあいであでいまぼうだち)
凄いアイデアで今棒立ち
(ふとんをまわしてたちばぎゃくてん)
布団を回して立場逆転
(じゅもんでしにがみおいはらって)
呪文で死神追い払って
(ちょろいぜやつらもこんなもんて)
ちょろいぜ奴らもこんなもんて
(たいきんかかえてかえってるって)
大金抱えて帰ってるって
(いかったしにがみまえにけんざん)
怒った死神前に見参
(おまえのじんせいすべてせいさん)
お前の人生全て清算
(いったろあれはだめだとさんざん)
言ったろあれは駄目だと散々
(とつじょあらわれるちかのかいだん)
突如現れる地下の階段
(ちかにひろがるむげんのろうそく)
地下に広がる無限のロウソク
(にんげんのじゅみょうがゆれるこのひ)
人間の寿命が揺れるこの火
(たすかるためにはおれはどうする)
助かる為にはおれはどうする
(ちいさなひをおおきなろうそくにうつす)
小さな火を大きなロウソクに移す
(よぉにぃさんいそがにゃしんじまう)
よぉにぃさん急がにゃ死んじまう
(てがふるえてるけどだいじょうぶか)
手が震えてるけど大丈夫か？
(しんだらはれてこちらのおなかま)
死んだら晴れてこちらのお仲間
(とくいのはなしでなかまをふやせ)
得意の噺で仲間を増やせ
(あじゃらかもくれんてけれっつのぱ)
アジャラカモクレンテケレッツのパ
(きょうのえんもくはおはこのしにがみ)
今日の演目は十八番の死神
(おんなによくやるおとこのあまがみ)
女によくやるオトコのアマガミ
(かんではいけないおもてのあららぎ)
噛んではいけない表のアララギ
(おきゃくのろうそくがあぁきえる)
お客のロウソクがあぁ消える