天鏡のアルデラミン

(げんしょうをむししたりそうろんにいみはない)

現象を無視した　理想論に意味はない

(さいわいなことにぼくらにはかんがえるきのうがどうやらひつようだったらしい)

幸いなことに僕らには考える機能がどうやら必要だったらしい

(えいゆうなんかになるようならばろくなしにかたはしないね)

英雄なんかになるようならば　ろくな死に方はしないね

(きみにゆずってしまいたいがせんたくけんはぼくにはないのさ)

君に譲ってしまいたいが　選択権は僕にはないのさ

(ただひとつだけまもりたいから)

ただ一つだけ守りたいから

(そいつはちょっとかがくてきじゃない)

そいつはちょっと科学的じゃない

(ゆめはしんようにあたいしない)

夢は信用に値しない

(しんじられるのはげんじつだけだ)

信じられるのは現実だけだ

(くだらないこのせかいもたしょうはましなこともある)

くだらないこの世界も　多少はマシなこともある

(それでじゅうぶんだね)

それで十分だね

(たとえばなにかをだいなしにしたいなら)

例えば何かを　台無しにしたいなら

(よけいなぜんいだけでかくじつことたりるぜ)

余計な善意だけで確実事足りるぜ

(そういうひこうりつがこのよのつねなんだろう)

そういう非効率がこの世の常なんだろう

(あいをささやいたそのくちでうそをかさねていきるんだ)

愛をささやいたその口で　嘘を重ねて生きるんだ

(だれかのためになるのならそれもまたひとつのいきかたさ)

誰かのためになるのなら　それもまた一つの生き方さ

(もしできるならきみのために)

もしできるなら君のために

(じんせいなんてうつくしくはない)

人生なんて美しくはない

(ひとのつごうではいきていないむだないのちなどひとつもないぜ)

他人の都合では生きていない　無駄な命など一つもないぜ

(くだらないこのぼくでもいきるいみくらいあるはずさ)

くだらないこの僕でも　生きる意味くらいあるはずさ

(このみらいのなかに)

この未来の中に

(わかってるんだろじかるじゃない)

分かってるんだ　ロジカルじゃない

(さいごはこころにまかせてしんじたいものはにんげんせいだ)

最後は心に任せて　信じたいものは人間性だ

(くだらないこのせかいもたしょうはましなこともある)

くだらないこの世界も　多少はマシなこともある

(それでじゅうぶんだね)

それで十分だね