私の初恋Ⅱ

(ひさしぶり！げんきにしてた？)

久しぶり！元気にしてた？

(わたし、わたなべはなかはすっごくげんきだよ。)

私、渡辺花香はすっごく元気だよ。

(じゃあきょうもさっそくほんだいにはいっていくね。)

じゃあ今日も早速本題に入っていくね。

(そのひのほうかご。)

その日の放課後。

(「おまたせゆうだいくん。なにかようでもあるの？」)

「お待たせ雄大君。なにか用でもあるの？」

(「つっ、つきあってください！！」)

「つっ、付き合ってください！！」

(「えっっとどっ、どういうこと～！？」)

「えっっとどっ、どういうこと～!?」

(ごめんねゆうだいくんたぶんげんちょうがきこえてるんだよね。)

ごめんね雄大君たぶん幻聴が聞こえてるんだよね。

(そうじゃなきゃゆうだいくんがこんなこというなんて。)

そうじゃなきゃ雄大君がこんなこと言うなんて。

(あっそれともゆめか。)

あっそれとも夢か。

(「あっごめん。あのもういっかいいってくれる。」)

「あっごめん。あのもう一回言ってくれる。」

(「えっ、あ、う、うん」)

「えっ、あ、う、うん」

(「つきあってください。」)

「付き合ってください。」

(やっぱりげんちょうじゃなかった～！)

やっぱり幻聴じゃなかった～！

(でもつきあってくださいっていわれてことわるようなつめたいにんげんじゃないから。)

でも付き合ってくださいって言われて断るような冷たい人間じゃないから。

(「うん、いいよ」)

「うん、いいよ」

(「っしゃあ～！！」)

「っしゃあ～！！」

(ゆうだいくん、すっごいがっつぽーずしてる。)

雄大君、すっごいガッツポーズしてる。

(ゆうだいしてん)

雄大視点

(「つきあってください」)

「付き合ってください」