洒落怖《ヒサルキ》

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問題文

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(さいきん、ほいくえんでほぼをやっているともだちにきいたはなし。)

最近、保育園で保母をやっている友達に聞いた話。

(そのこがいっているほいくえんっておてらがやっているとこで、)

その子が行っている保育園ってお寺がやっているとこで、

(すぐちかくにおはかがあったりする。)

すぐ近くにお墓があったりする。

(おはかにこどもがはいっていたずらしないように、まわりにさくがしてあるんだけど、)

お墓に子供が入っていたずらしないように、周りに柵がしてあるんだけど、

(さくのくいのとがったさきっちょに、むしやとかげなんかくしざしに)

柵の杭の尖った先っちょに、虫やトカゲなんか串刺しに

(なっていることがよくあるらしい。)

なっていることがよくあるらしい。

(えんじのいたずらかもしれないけど、)

園児のいたずらかもしれないけど、

(おてらもかねてるほいくえんだから、けっこうじんのでいりはおおくて、)

お寺も兼ねてる保育園だから、結構人の出入りは多くて、

(ひろばでしょうがくせいなんかがしょっちゅうあそんでるから、)

広場で小学生なんかがしょっちゅう遊んでるから、

(だれがやっているのかわからない。)

誰がやっているのか分からない。

(まぁ、とりのせいかもしれないし~ってかんじで、)

まぁ、鳥のせいかもしれないし~って感じで、

(だれもたいしてきにはしてなかった。)

誰もたいして気にはしてなかった。

(ところがあるひ、そのさくにもぐらがささっていた。)

ところがある日、その柵にモグラが刺さっていた。

(さすがにほにゅうるいはまずいので、)

流石に哺乳類はまずいので、

(すぐにえんちょうせんせい(=てらのおぼうさん)がかたづけてくれた。)

すぐに園長先生(=寺のお坊さん)が片づけてくれた。

(で、しばらくするとこんどはねこがつきささっていた。)

で、しばらくすると今度は猫が突き刺さっていた。

(これはさすがにひどかったんで、たもつかあさんやおぼうさんがあつまって)

これは流石に酷かったんで、保母さんやお坊さんが集まって

(だれのしぎょうか?どうしたらいいのか?ってはなしをした。)

誰の仕業か?どうしたらいいのか?って話をした。

(けっきょく、どーするんだろうね~ってむーどでだらだらをときがすぎたあるひ、)

結局、どーするんだろうね~ってムードでダラダラを時が過ぎたある日、

(うさぎがつきささっていた。)

うさぎが突き刺さっていた。

など

(ほいくえんでかっていたうさぎだった。)

保育園で飼っていたうさぎだった。

(これはともだちがみつけたらしい。)

これは友達が見つけたらしい。

(そうちょうにおぼうさんがおはかのそうじにいったときにはなかったのに。)

早朝にお坊さんがお墓の掃除に行った時にはなかったのに。

(そのひはたまたまともだちよりはやくきていたこどもがいたんで、)

その日はたまたま友達より早く来ていた子供がいたんで、

(そのこに「なにかみた?」ってきいてみた。)

その子に「何か見た?」って聞いてみた。

(そのこはひとこと、「ひさるきだよ」っていった。)

その子は一言、「ヒサルキだよ」って言った。

(「ひさるきってなあに?」ときいても、うまくせつめいできないみたいだった。)

「ヒサルキってなあに?」と聞いても、上手く説明できないみたいだった。

(あとで、ほかのこにひさるきのことをきいてみた。)

あとで、他の子にヒサルキのことを聞いてみた。

(みんなしっていた。)

みんな知っていた。

(でも、だれもがひさるきがどんなものなのかせつめいできなかった。)

でも、誰もがヒサルキがどんなモノなのか説明できなかった。

(こどもたちがうさぎがしんだのを、あまりかわいそうだとおもっていないようだった。)

子供達がうさぎが死んだのを、あまり可哀想だと思っていないようだった。

(なんとなく、しょうがないみたいなかんじでさめていた。)

何となく、しょうがないみたいな感じで醒めていた。

(へんだとおもったのは、ひさるきのことはえんじのおやもしらなかったこと。)

変だと思ったのは、ヒサルキのことは園児の親も知らなかったこと。

(こどもがそんなことばをつかっているところも、だれひとりおぼえていなかった。)

子供がそんな言葉を使っているところも、誰一人覚えていなかった。

(てれびやほんのきゃらでもなかった。)

テレビや本のキャラでもなかった。

(するとほぼさんのひとりが、「むかしそんななまえのえをみたことがある」といいだした。)

すると保母さんの一人が、「昔そんな名前の絵を見た事がある」と言い出した。

(こどもがえがいたえはかえしてあげるので、ほいくえんにはのこっていない。)

子供が描いた絵は返してあげるので、保育園には残っていない。

(ただ、えをかいたこがそのほぼさんのきんじょのこだったので、なまえをおぼえていた。)

ただ、絵を描いた子がその保母さんの近所の子だったので、名前を覚えていた。

(「そのこにきいたら・・・」とともだちがいうと、)

「その子に聞いたら・・・」と友達が言うと、

(そのほぼさんは「ひっこした」とこたえた。)

その保母さんは「引っ越した」と答えた。

(そして、「そのひっこしがへんだったんで、おぼえてる」ともいった。)

そして、「その引っ越しが変だったんで、覚えてる」とも言った。

(なんでも、あいさつもなくきゅうにひっこしていったらしい。)

なんでも、挨拶もなく急に引っ越していったらしい。

(さらにふしぎだったのは、ひっこすときにちらっとみたらしいんだけど、)

更に不思議だったのは、引っ越す時にチラっと見たらしいんだけど、

(そのえをかいたこが、りょうめにがんたいをしてくるまのなかにすわっていたんだって。)

その絵を描いた子が、両目に眼帯をして車の中に座っていたんだって。

(それで、どこへいったのかわからずじまい。)

それで、どこへ行ったのかわからずじまい。

(それからにわとりがくしざしになったのがさいごで、ひさるきそうどうはしゅうりょう。)

それからニワトリが串刺しになったのが最後で、ヒサルキ騒動は終了。

(けっきょく、はんにんもひさるきのしょうたいもわからずじまい。)

結局、犯人もヒサルキの正体もわからずじまい。

(まえみたいにむしなんかはつきささってるみたいだけど。)

前みたいに虫なんかは突き刺さってるみたいだけど。

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