なぞなぞ -4-

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問題文
(「ほんにんにもこころあたりがないんですか」)
「本人にも心あたりがないんですか」
(「らしいよ。ただ、こどもずきでな。よくきんじょのこどもに)
「らしいよ。ただ、子ども好きでな。よく近所の子どもに
(なぞなぞをだしていたんだ。こたえをあてられたらあめとかがむをあげていた。)
なぞなぞを出していたんだ。答えを当てられたら飴とかガムをあげていた。
(ぎゃくにこどもがだすなぞなぞにこたえられなかったりしても、)
逆に子どもが出すなぞなぞに答えられなかったりしても、
(そういうおかしをまきあげられたりね」)
そういうお菓子を巻き上げられたりね」
(それをききながら、)
それを聞きながら、
(おれはやっぱりそのおじさんがやってることなんじゃないかとかんじた。)
俺はやっぱりそのおじさんがやってることなんじゃないかと感じた。
(ただこちょうされているだけで。)
ただ誇張されているだけで。
(「おくさんがいるんだけど、ちょっとまえまでともばたらきでな。)
「奥さんがいるんだけど、ちょっと前まで共働きでな。
(ひるまはたいていそのいえはるすなんだ。ななふしぎのうわさではそのひるまに)
昼間はたいていその家は留守なんだ。七不思議の噂ではその昼間に
(702ごうしつにいくことになっている。それでゆうびんうけから)
702号室に行くことになっている。それで郵便受けから
(へやのなかになぞなぞをいっぽうてきにはなす。)
部屋の中になぞなぞを一方的に話す。
(かんじんなことはそのなぞなぞおじさんがこたえがわからなくてへんじがない、)
肝心なことはそのなぞなぞおじさんが答えがわからなくて返事がない、
(ということがぱたーんになっていることだ。)
ということがパターンになっていることだ。
(あたりまえだな、だれもへやのなかにはいないんだから。)
当たり前だな、誰も部屋の中にはいないんだから。
(でもよるにそのなぞなぞのこたえをはなしにやってくる、というところがへんだろう。)
でも夜にそのなぞなぞの答えを話にやってくる、というところが変だろう。
(なぜそのだれもきいていないはずのなぞなぞをしっているのか」)
なぜその誰も聞いていないはずのなぞなぞを知っているのか」
(そうか。こどもにとってはひるまにだれもいないいえだからこそ、)
そうか。子どもにとっては昼間に誰もいない家だからこそ、
(のっくをしてどあのゆうびんうけからなぞなぞをなげかけるなんていう)
ノックをしてドアの郵便受けからなぞなぞを投げ掛けるなんていう
(いたずらができるのだ。)
イタズラができるのだ。
(なのに、いないはずのだれかにそのなぞなぞをきかれている。)
なのに、いないはずの誰かにそのなぞなぞを聞かれている。
(これはいったいどういうことだろう。)
これはいったいどういうことだろう。
(「こたえがないからななふしぎなんだろう。その702ごうしつのおじさんは)
「答えがないから七不思議なんだろう。その702号室のおじさんは
(へんなうわさがたったせいでおくさんにおこられて、いまなぞなぞきんしになってるよ。)
変な噂が立ったせいで奥さんに怒られて、今なぞなぞ禁止になってるよ。
(というか、きんじょのこどもとあそぶのじたいじしゅくちゅう」)
というか、近所の子どもと遊ぶの自体自粛中」
(こどもがすきなひとだろうに、すこしかわいそうなきがするが)
子どもが好きな人だろうに、少しかわいそうな気がするが
(せけんていというものがある。ほとぼりがさめるまでしかたがないのかもしれない。)
世間体というものがある。ほとぼりがさめるまで仕方がないのかも知れない。
(ほとぼり?)
ほとぼり?
(ふとおもう。そんなもの、さめるのだろうか。)
ふと思う。そんなもの、さめるのだろうか。
(いちどななふしぎになったものが、そうかんたんに。)
一度七不思議になったものが、そう簡単に。
(なにかきっかけになったじけんやじこがあったとしても、)
なにかきっかけになった事件や事故があったとしても、
(いちどそういうかいだんになってしまったものは、えんえんとこどもたちの)
一度そういう怪談になってしまったものは、延々と子どもたちの
(こみゅにてぃのなかでひとりあるきをし、いきながらえていくのではないだろうか。)
コミュニティの中で一人歩きをし、生きながらえていくのではないだろうか。
(「いや、それがな。)
「いや、それがな。
(さいきんおくさんがしごとをやすんでていえにいるようになったもんだから、)
最近奥さんが仕事を休んでて家にいるようになったもんだから、
(こどもがひるまきてもゆうびんうけからなぞなぞをだしたじてんでおいかえされてる。)
子どもが昼間きても郵便受けからなぞなぞを出した時点で追い返されてる。
(おくさんはこわいひとだから、いずれこどもたちもこりるだろう」)
奥さんは怖い人だから、いずれ子どもたちも懲りるだろう」
(そうか。それならたしかにほとぼりはさめるかもしれない。)
そうか。それなら確かにほとぼりはさめるかも知れない。
(ななふしぎがきえるのか。)
七不思議が消えるのか。
(わらってしまった。)
笑ってしまった。
(「おかしいか」)
「可笑しいか」
(うなずく。)
頷く。
(「でも、ちょくせつほんにんからきいたはなしで、わらえないのがあるんだ」)
「でも、直接本人から聞いた話で、笑えないのがあるんだ」
(「ほんにんというのは、そのおじさんですか」)
「本人というのは、そのおじさんですか」
(「そう。まだともばたらきのころ、たまたましごとをやすんでてひるまひとりで)
「そう。まだ共働きのころ、たまたま仕事を休んでて昼間一人で
(いたらしいんだ。ひそかにたのしみにしてたのは、うわさにつられたこどもが)
いたらしいんだ。密かに楽しみにしてたのは、噂につられた子どもが
(じっさいにどあをのっくしてなぞなぞをだしてくるんじゃないかってこと。)
実際にドアをノックしてなぞなぞを出してくるんじゃないかってこと。
(もしそんなことがあったら、どうやっておどかしてやろうかと)
もしそんなことがあったら、どうやって脅かしてやろうかと
(にやにやしてたらしい」)
ニヤニヤしてたらしい」
(「ぜんぜんこりてないじゃないですか」)
「全然懲りてないじゃないですか」
(でもこどもがやってくるけはいはない。それはそうだ。)
でも子どもがやってくる気配はない。それはそうだ。
(ふだんるすをしているへいじつのひるまなら、こどもたちだってがっこうがあるはずだ。)
普段留守をしている平日の昼間なら、子どもたちだって学校があるはずだ。
(たまたまきゅうこうだとか、すいようびでごごはじゅぎょうがないとか、そういうひじゃないと。)
たまたま休校だとか、水曜日で午後は授業がないとか、そういう日じゃないと。
(こどもがきそうになかったので、ちかくのこんびににかいものをしにいった。)
子どもが来そうになかったので、近くのコンビニに買い物をしに行った。
(かえってきて702ごうしつのどあのまえにたったとき、おもいついてのっくをしてみた。)
帰って来て702号室のドアの前に立った時、思いついてノックをしてみた。
(とうぜんだれもいないからへんじはない。どあのゆうびんうけをおやゆびでおしこんでみる。)
当然誰もいないから返事はない。ドアの郵便受けを親指で押し込んでみる。
(すうせんちはばのすきまができる。)
数センチ幅の隙間ができる。
(かがんだままこどものまねをしてなぞなぞをだしてみた。)
屈んだまま子どもの真似をしてなぞなぞを出してみた。