らしさ

(ほこるよぜんぶ)

誇るよ全部

(ぼくがぼくであるためのようそを)

僕が僕であるための要素を

(すきだよぜんぶ)

好きだよ全部

(きみというぼくのくろいぶぶんも)

君という僕の黒い部分も

(めぐまれなかったさいのうも)

恵まれなかった才能も

(じょうぶじゃないせいかくも)

丈夫じゃない性格も

(だけどだいそれたゆめをちゃんとえがくしたたかさも)

だけど大それた夢をちゃんと描く強かさも

(あせるよいつも)

焦るよいつも

(あしおとのぐんしゅうがぼくのどりょくを)

足音の群衆が僕の努力を

(ひきさいてなんど)

引き裂いて何度

(きみというやみのせわになったろう)

君という闇の世話になったろう

(おんりーわんでもいいと)

オンリーワンでもいいと

(むりやりつけたあいますくのおくでいっすいもしやしないじぶんもみあきたよ)

無理やりつけたアイマスクの奥で一睡もしやしない自分も見飽きたよ

(げんじつてき、きゃっかんてきにみればぜつぼうてき。ぜったいてきいちいはきっととれないな)

「現実的、客観的に見れば　絶望的。絶対的1位はきっと取れないな」

(わかってるわかっちゃいるんだけど)

分かってる　分かっちゃいるんだけど

(あっとうてき、ちょっかんてきにぼくは)

圧倒的、直感的に僕は

(なっとくできちゃいない)

納得できちゃいない

(ああなんでこんなにもめんどうで)

ああ　なんでこんなにも面倒で

(ふてきごうなちょうしょをやどしてしまったんだろう)

不適合な長所を宿してしまったんだろう

(らしさそんなものをかかえては)

らしさ　そんなものを抱えては

(ぼくらはないてたわらってたきそいあったまま)

僕らは泣いてた　笑ってた　競い合ったまま

(だいすきなことにすべてささげては)

大好きなことに全て捧げては

(なんどもなくんだわらうんだ)

何度も泣くんだ　笑うんだ

(めちゃくちゃなぺーすで)

メチャクチャなペースで

(なんどかっても)

何度かっても

(それはそれでみらいはくるしいもの)

それはそれで未来は苦しいもの

(ああまじでなんなの？)

ああ　まじでなんなの？

(まけてまけてまけまくったときほど)

負けて負けて負けまくった時ほど

(おもいでばなしがぼくのあゆみをおそめてしまうよ)

思い出話が僕の歩みを遅めてしまうよ

(かこのぼくときみからのさいていのぷれぜんと)

過去の僕と君からの最低のプレゼント

(ださんてきでしょうきょくてきなめんは)

打算的で消極的な面は

(ぼくをまもるばんそうこうこわくてきっとはげないな)

僕を守る絆創膏　怖くてきっと剥げないな

(わかってるわかっちゃいるんだけど)

分かってる　分かっちゃいるんだけど

(ぷらいどはしんぴんのままでしろくふやけかゆがってる)

プライドは新品のままで白くふやけ痒がってる

(ああどちらもぼくできみだから)

ああ　どちらも僕で君だから

(どちらもほんしんだからたちがわるいよな)

どちらも本心だからたちが悪いよな

(はじめたのがおそいから)

「始めたのが遅いから」

(せかいはあまりにもひろいから)

「世界はあまりにも広いから」

(てんさいはれべるがちがうから)

「天才はレベルが違うから」

(てかおまえがたのしけりゃいいじゃん)

「てかお前が楽しけりゃいいじゃん」

(ああうるさいな)

ああ　うるさいな

(それでもなんかきみにまけてしまうひもあった)

それでもなんか君に負けてしまう日もあった

(まあそりゃそっか)

まあ　そりゃそっか

(ぶれないしんやしそうなんてぼくらしくはないや)

ブレない芯や思想なんて僕らしくはないや

(でもいまのぼくはもうげんかいだ)

でも今の僕は　もう限界だ

(きみのいいなりになってたまるか)

君の言いなりになってたまるか

(ぼくはやっぱだれにもまけたくないんだそんなねつよどうか)

僕はやっぱ　誰にも負けたくないんだ　そんな熱よどうか

(きえてなくなるな！)

消えてなくなるな！

(らしさそんなものをかかえては)

らしさ　そんなものを抱えては

(よろこびかなしみふあんきたいぜつぼうぜっちょう)

喜び悲しみ　不安期待　絶望絶頂

(きみとぼくのものだよぜんぶ)

君と僕のものだよ全部

(らしさそんなものをかかえては)

らしさ　そんなものを抱えては

(ああいきたえるまでなくんだわらうんだ)

ああ　息絶えるまで泣くんだ　笑うんだ

(ほんとうによかったああいきててよかったな)

「本当に良かった」ああ　生きててよかったな