オレンジ / sumika

(なみだのあとつけたままうなだれてあるくかえりみち)

涙の跡つけたまま　うなだれて歩く帰り道

(あたまのなかのきゅうわりごぶがくちをでずにこまっている)

頭の中の九割五分が口を出ずに困っている

(かっこわるいままの)

格好悪いままの

(じぶんなんていっそもう)

自分なんて　いっそもう

(すーぷにとかしてやれ)

スープに溶かしてやれ

(ともるおれんじはきょうも)

灯るオレンジは今日も

(しゃれをきかせている)

洒落を効かせている

(ただいまおかえりが)

「ただいま」「おかえり」が

(ひびきあいひろがる)

響き合い広がる

(あたりまえいやちがうね)

当たり前いや違うね

(ありがとうなんだよね)

「有難う」なんだよね

(ただいまおかえりが)

「ただいま」「おかえり」が

(ひびきあいとけていく)

響き合い溶けていく

(ただいまといえるそのばしょが)

「ただいま」と言える　その場所が

(すたーとになるせなかをおす)

スタートになる　背中を押す

(なみだはかわきれいせいにもどり)

涙は乾き冷静に戻り

(からみあういとほどけていく)

絡み合う糸解けていく

(せいりしちゃったらなおさらに)

整理しちゃったら尚更に

(じぶんのだめさにきづいてしまう)

自分の駄目さに気付いてしまう

(かっこよくすまーとにいきられたら)

格好良くスマートに生きられたら

(ひとにもっとたよられるのにな)

人にもっと頼られるのにな

(きゅうわりごぶのよわいねをつつむおれんじ)

九割五分の弱い音を　包むオレンジ

(ただいまおかえりが)

「ただいま」「おかえり」が

(ひびきあいひろがる)

響き合い広がる

(よわいねにつよがりも)

弱い音に強がりも

(いっさいがっさいをつつんでいく)

一切合切を包んでいく

(いってきますいってらっしゃいで)

「いってきます」「いってらっしゃい」で

(いさぎよくぴりおど)

潔くピリオド

(はじまりをつげるそのまほうが)

始まりを告げる　その魔法が

(ほらせなかをおす)

ほら背中を押す

(ただいまおかえりが)

「ただいま」「おかえり」が

(ひびきあいひろがる)

響き合い広がる

(あたりまえいやちがうね)

「当たり前」いや違うね

(ありがとうなんだよね)

「有難う」なんだよね

(ただいまおかえりが)

「ただいま」「おかえり」が

(ひびきあいとけていく)

響き合い溶けていく

(ただいまといえるそのばしょが)

「ただいま」と言える　その場所が

(すたーとになる)

スタートになる

(くれゆくひのなかともるすたーと)

暮れ行く陽の中　灯るスタート

(おれんじから)

オレンジから