白熱灯と歪曲線

(うけいれたくないげんじつとか)

受け入れたくない現実とか

(いろあせていくおもいでとか)

色褪せていく思い出とか

(こころもようにみえかくれした)

心模様に見え隠れした

(ぼくのこたえはあのひのままなんだ)

僕の答えはあの日のままなんだ

(きみのしらないはなれたばしょで)

君の知らない離れた場所で

(きょうもいのちをしょうひするけど)

今日も命を消費するけど

(はくねつとうにてらされながら)

白熱灯に照らされながら

(ゆらめくかげにわらいかけるよ)

揺らめく影に笑いかけるよ

(しばりつけたきみのすがたをいちにちじゅうながめていたい)

縛り付けた君の姿を一日中眺めていたい

(どんなかおでたのまれてもぼくはやめないけど)

どんな顔で頼まれても僕は止めないけど

(そのきれいなきみのはだによごれたきずをつけてみたい)

その綺麗な君の肌に汚れた傷をつけてみたい

(どこにいてもきみのことをいつでもみているから)

何処に居ても君の事をいつでも見ているから

(きがついたらこうなっておりまげかたをまちがって)

気が付いたらこうなって折り曲げ方を間違って

(またぼくのあたまがこんらんとすてきなりそうでうまっていく)

また僕の頭が混乱と素敵な理想で埋まっていく

(あしたのてんきはあいにくのあめだって)

「明日の天気は生憎の雨だって」

(うかないかおしたきみがいう)

浮かない顔した君が言う

(つるしあげたきみのすがたをいちにちじゅうながめていたい)

吊し上げた君の姿を一日中眺めていたい

(そのこういになんのいみもりゆうもないけど)

その行為に何の意味も理由もないけど

(ほそいうででくびをしめてきみのなかでおぼれていたい)

細い腕で首を絞めて君の中で溺れていたい

(そうじゃないときみのことをわすれるすべがないから)

そうじゃないと君の事を忘れる術がないから

(なんどもかんがえたよだけどどうにもならないんだよ)

何度も考えたよ　だけどどうにもならないんだよ

(せめてさいごのことばだけはつたえておきたかったんだ)

せめて最後の言葉だけは伝えておきたかったんだ

(なんどもなやんでたよやっときみにあえそうだよ)

何度も悩んでたよ　やっと君に会えそうだよ

(すべてをなかったことにしてあしたそこにいくから)

全てを無かった事にして明日そこに逝くから

(そんなかなしそうなかおでしんぱいしなくてもいいよ)

そんな悲しそうな顔で心配しなくてもいいよ

(もうぼくらはあとすこしでらくになれるから)

もう僕等はあと少しで楽になれるから

(おもいをさとられぬようにぼくはいきをおしころして)

想いを悟られぬように僕は息を押し殺して

(かこのきみといまのきみにつげるよさようなら)

過去の君と今の君に告げるよ　「さようなら」

(あいしていたきみのすがたをめちゃくちゃにしておかないとさ)

愛していた君の姿を滅茶苦茶にしておかないとさ

(ぼくのなかのやさしいきみがきえてしまうから)

僕の中の優しい君が消えてしまうから

(だからきょうもきおくのすみできみをゆがめてねじまげて)

だから今日も記憶の隅で君を歪めて捻じ曲げて

(いきてるけどそんなことはむだだとわかってるから)

生きてるけどそんな事は無駄だと解ってるから