1000年タイムカプセル

(それは１０００ねんごのみらいのはなし)

それは、1000年後の未来の話

(つきにもどったおひめさまは)

月に戻ったお姫様は

(はるか３８まんきろさきの)

遥か38万km先の

(あなたのいないせかいのよぞらを)

あなたの居ない世界の夜空を

(てらすよ)

照らすよ

(しずかなたけばやしのなかでめをさますと)

静かな竹林の中で目を覚ますと

(しわだらけのかおがそっとほころんだ)

しわだらけの顔が　そっと綻んだ

(なにもしらないふりして)

何も知らないふりして

(つめたいこころかくしたまま)

冷たい心、隠したまま

(かりそめのにちじょうがはじまった)

仮初めの日常が始まった

(やさしくよばれる)

優しく呼ばれる

(そのこえがこころにつきささるの)

その声が　心に突き刺さるの

(ひとりにしてかまわないで)

独りにして　構わないで

(ぎぜんのあいはいらない)

偽善の愛はイラナイ

(だって１０ねんごのみらいまでなんて)

だって・・・10年後の未来まで、なんて

(まばたきするようないっしゅんよ)

瞬きするような一瞬よ？

(だからそんなにやさしくしないで)

だから　そんなに優しくしないで

(こえをしせんをえがおをむけないで)

声を、視線を、笑顔を、向けないで

(あなたはとしおい)

あなたは年老い

(やがてはわたしをおいていくのでしょう)

やがては、私を置いて逝くのでしょう？

(いつかわかれがきてしまうのなら)

いつか別れが来てしまうのなら

(がんばらなくたっていいじゃない)

頑張らなくたっていいじゃない

(しらないひとからのぷれぜんとは)

知らない男性（ひと）からのプレゼントは

(もうたくさんよ)

もう、たくさんよ！

(どれくらいほんきなのでしょうね)

どれくらい、本気なのでしょう・・・・ね？

(ためしたくて)

試したくて

(だれもかれもこまらせてはやっつあたるの)

誰も彼も困らせては　八つ当たるの

(あなたのせいね)

あなたのせいね！

(せわやきかげんがうざったいのよ)

世話焼き加減がうざったいのよ

(わがままでいってるわけじゃない)

ワガママで言ってるわけじゃない

(だれもしんじられないだけ)

誰も信じられないだけ

(あいするのもあいされるのも)

愛するのも、愛されるのも

(こわくてしかたがないよ)

怖くて仕方がないよ

(だって１００ねんごのみらいでも)

だって、100年後の未来でも

(きっとわたしはおくびょうなままで)

きっと私は臆病なままで

(どんなすてきなぷれぜんとさえも)

どんな素敵なプレゼントさえも

(すなおにありがとうっていえないの)

素直に「ありがとう」って、言えないの

(だけどひとつだけあるのよ)

だけど一つだけ　あるのよ

(あなたがくれただいじなぷれぜんと)

あなたがくれた　大事なプレゼント

(わたしのなまえかぐやひめ)

私の名前、「かぐや姫」

(うれしかったなぁ)

嬉しかったなぁ・・・・・

(おぼえてる)

覚えてる？

(かりそめのときはすぎ)

仮初めの時は過ぎ

(つきがむかえにくるわ)

月が迎えに来るわ

(はごろもをきせられて)

羽衣を着せられて

(すべてわすれてしまうの)

すべて忘れてしまうの

(あなたのことわたしのこと)

あなたのこと、わたしのこと、

(ぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶここで)

全部、全部、全部、全部ここで・・・・・

(だからあんなにいったのにばかね)

だからあんなに言ったのに、馬鹿ね

(ひとりがすきでいられたはずなのに)

独りが好きでいられたはずなのに

(あなたをわすれたくないよ)

あなたを忘れたくないよ

(こえをしせんをえがおをおもいでを)

声を、視線を、笑顔を、想い出を・・・・、

(けさないで)

消サナイデ・・・・・

(あなたがいなくなったせかいで)

あなたが居なくなった世界で

(わたしはあなたをわすれてしまって)

私は「あなた」を忘れてしまって

(それでもどうかのこっていて)

それでも　どうか残っていて・・・・

(わたしとあなたのものがたり)

私とあなたの物語

(１０００ねんごのみらいではきっと)

1000年後の未来ではきっと

(つきにもどったおひめさまが)

月に戻ったお姫様が

(はるか３８まんきろさきのよぞらに)

遥か38万km先の夜空に

(なみだをとどけるわ)

泪を届けるわ

(１００ねんごのみらいではきっと)

100年後の未来ではきっと・・・・

(どうか)

どうか

(１０００ねんごのみらいまでずっと)

1000年後の未来までずっと・・・・