RED/長澤知之

(つぎのこうさてんでわかれるまえによけいななみだはふいておくから)

次の交差点で別れる前に余計な涙は拭いておくから

(もういちどだけぼくはわらうもういちどだけきみのめをみる)

もう一度だけ僕は笑う　もう一度だけ君の目を見る

(なにもかなわないのかなきみはもどらないのかな)

何も叶わないのかな　君は戻らないのかな

(めまぐるしくもおもたいまいにちがたまむしいろのらいとをくれる)

目まぐるしくも重たい毎日が玉虫色のライトをくれる

(それにてらされていればまいごにならないのかな)

それに照らされていれば迷子にならないのかな

(なまりのなかのちょうちょうをながめてすごすごぜんごご)

鉛の中の蝶々を眺めて過ごす午前午後

(もういちどだけつねってあげるだからいたそうにえんじてくれる)

もう一度だけつねってあげる　だから痛そうに演じてくれる？

(それがこたえなんだから)

それが答えなんだから

(くれないにさわぐちがきみだけだとさけんでる)

紅に騒ぐ血が「君だけだ」と叫んでる

(かなわないほしのねがいほんとうはわかってるほんとうはわかってる)

叶わない星の願い　本当は分かってる　本当は分かってる

(でもどうやってああどうやって)

でもどうやって？ああどうやって？

(うんめいとはだいやよりかたくそのくせぼくにはひからない)

運命とはダイヤより固くそのくせ僕には光らない

(ただのいしころだっていってもいいほどにつまらないことこのうえない)

ただの石ころだって言ってもいい程につまらない事この上ない

(うんめいなんてしんじないぼくはうんめいなんてしんじない)

運命なんて信じない　僕は運命なんて信じない

(ないものにことばなどひつようないじしょというじしょからはずしてくれ)

無い物に言葉など必要ない　辞書という辞書から外してくれ

(やみくもにそだつゆめがただむなしくゆらいでる)

闇雲に育つ夢がただ虚しく揺らいでる

(かなわないほしのねがいほんとうはわかってるほんとうはわかってる)

叶わない星の願い　本当は分かってる　本当は分かってる

(くれないにさわぐちがきみだけだとさけんでる)

紅に騒ぐ血が「君だけだ」と叫んでる

(かなわないほしのねがいほんとうはわかってるほんとうはわかってる)

叶わない星の願い　本当は分かってる　本当は分かってる

(でもどうやって)

でもどうやって？