誰かの日記 Ⅱ
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問題文
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(はんかちをみると、かれのことがきになってたまらなくなっているわたしがいた。)
ハンカチを見ると、彼のことが気になってたまらなくなっている私がいた。
(わすれようとすまほをながめても、やはりおもいだしてしまう。)
忘れようとスマホを眺めても、やはり思い出してしまう。
(そとはざぁざぁとあめがふっている。)
外はざぁざぁと雨が降っている。
(べっどのうえであおむけになり、はんかちをひろげてはとじるをくりかえしている。)
ベッドの上で仰向けになり、ハンカチを広げては閉じるを繰り返している。
(てんじょうをみるはずが、ずっとずっとはんかちだ。)
天井を見るはずが、ずっとずっとハンカチだ。
(ぬくもりをかんじるわけではないのに、なぜかかれのかんしょくをこのからだがおぼえつづけている。)
温もりを感じるワケではないのに、なぜか彼の感触をこの体が覚え続けている。
(とつぜんかるはずみないんたーほんがへやにひびきわたる。「なにかたのんだっけ?」と)
突然軽はずみなインターホンが部屋に響き渡る。「何か頼んだっけ?」と
(ふしぎにおもいながらげんかんまでしんちょうにかけより、どあすこーぷにめをつけた。)
不思議に思いながら玄関まで慎重に駆け寄り、ドアスコープに目をつけた。
(なにもしゃべらないだんせいがひとりたっていた。あのときのだんせいだ。)
何も喋らない男性が一人立っていた。あの時の男性だ。
(「すみませーん、いますかぁ?」なんだかねっとりとしているこえ。)
「すみませーん、いますかぁ?」なんだかねっとりとしている声。
(まえとおなじはずだが、べつじんにかんじられる。)
前と同じはずだが、別人に感じられる。
(きみがわるくなり、いるすをつらぬこうといっぽいっぽおとをたてることなくさがりはじめた。)
気味が悪くなり、居留守を貫こうと一歩一歩音を立てることなく下がり始めた。
(ただのしんせつしんできてあげただけなのに、へんだなぁ。)
ただの親切心で来てあげただけなのに、変だなぁ。
(なにかわるいことでもしちゃったのかな?)
何か悪いことでもしちゃったのかな?