おさななじみ ／ デューク・エイセス

(おさななじみのおもいでは)

おさななじみの 想い出は

(あおいれもんのあじがする)

青いレモンの 味がする

(とじるまぶたのそのうらに)

閉じるまぶたの そのうらに

(おさないすがたのきみとぼく)

幼い姿の 君と僕

(おててつないでようちえん)

お手手つないで 幼稚園

(つみきぶらんこかみしばい)

つみき ぶらんこ 紙芝居

(むねにさがったはんかちの)

胸に下がった ハンカチの

(きみのなまえがよめたっけ)

君の名前が 読めたっけ

(しょうがっこうのうんどうかい)

小学校の 運動会

(きみはいっとうぼくはびり)

君は一等 僕はビリ

(なきたいきもちでごーるいん)

泣きたい気持ちで ゴールイン

(そのままいえまでかけたっけ)

そのまま家まで 駆けたっけ

(にきびのなかにかおがある)

ニキビの中に 顔がある

(まいあさかがみとにらめっこ)

毎朝 鏡と 睨めっこ

(せーらーふくがよくにあう)

セーラー服が よく似合う

(きみがたにんにみえたっけ)

君が他人に 見えたっけ

(だすあてなしのらぶれたー)

出す当てなしの ラブ・レター

(かいてなんどもよみかえし)

書いて何度も 読み返し

(あなたのいにしゃるなんとなく)

あなたのイニシャル 何となく

(かいてやぶいてすてたっけ)

書いて破いて 捨てたっけ

(がっこうでてからひさしぶり)

学校出てから 久しぶり

(ばったりあったらふたりとも)

ばったり会ったら 二人とも

(あべっくどうしのすれちがい)

アベック同士の すれ違い

(ねむれなかったよるだっけ)

眠れなかった 夜だっけ

(あくるひあなたにでんわして)

あくる日あなたに 電話して

(しょくじをしたいといったとき)

食事をしたいと 言った時

(きゅうにかんじたむなさわぎ)

急に感じた 胸さわぎ

(こころのきりがはれたっけ)

心の霧が 晴れたっけ

(そのひのうちにぷろぽーず)

その日のうちに プロポーズ

(そのよのうちのくちづけは)

その夜のうちの 口づけは

(おさななじみのしあわせに)

幼なじみの 倖せに

(かおるれもんのあじだっけ)

香るレモンの 味だっけ

(あれからにねんめぼくたちは)

あれから二年目 僕たちは

(わかいようきなぱぱとまま)

若い陽気な パパとママ

(それからよねんめおさなごは)

それから四年目 幼な子は

(おててつないでようちえん)

お手手つないで 幼稚園