aiko　密かなさよならの仕方

(うでをくんでくびななめして)

腕を組んで　首斜めして

(ひとりよがりかんがえた)

一人よがり考えた

(だれにもいわないやくそくもない)

誰にも言わない　約束もない

(はれることのないあのひのこと)

晴れる事のないあの日の事

(だまったままのあかいそら)

黙ったままの赤い空

(すれちがうひともたちどまるひともおしえてはくれないだろう)

すれ違う人も立ち止まる人も教えてはくれないだろう

(やさしくひそかなさよならのしかたおしえてはくれないだろう)

優しく秘かなさよならの仕方教えてはくれないだろう

(ふあんをぬぐうことをいっしょうできないこいなら)

不安を拭う事を一生出来ない恋なら

(あたしはおおきなこえであなたにさよならいおう)

あたしは大きな声であなたにさよなら言おう

(とほうにくれてみちにまよって)

途方に暮れて　道に迷って

(くらいくらいやみのなかでも)

暗い暗い闇の中でも

(とおくにかおるあなたのにおい)

遠くに香る　あなたのにおい

(てさぐりでさがしたあのひのこと)

手探りで探したあの日の事

(このあわいひびよくさるな)

この淡い日々よ腐るな

(すれちがうひともたちどまるひともなぐさめてくれないだろう)

すれ違う人も立ち止まる人も慰めてくれないだろう

(うたがいはじめたあたしのもとにはなにもかえらないだろう)

疑い始めたあたしの元には何も帰らないだろう

(どこにいてもあたしのことをわすれたりしないで)

「どこにいてもあたしの事を忘れたりしないで。」

(このことばをなによりもあなたにいいたかったわ)

この言葉を何よりもあなたに言いたかったわ

(すれちがうひともたちどまるひともおしえてはくれないだろう)

すれ違う人も立ち止まる人も教えてはくれないだろう

(やさしくひそかなさよならのしかたおしえてはくれないだろう)

優しく秘かなさよならの仕方教えてはくれないだろう

(ふあんをぬぐうことをいっしょうできないこいなら)

不安を拭う事を一生出来ない恋なら

(あたしはおおきなこえであなたにさよならいおう)

あたしは大きな声であなたにさよなら言おう