aiko　お薬

(ひどくいたいあさでした)

ひどく痛い朝でした

(あたしはいまからあなたのいえにわすれものをとりにいく)

あたしは今からあなたの家に忘れ物を取りに行く

(ただそれだけただそれだけ)

只それだけ　只それだけ

(あとひとつえきをとおったらまどからすこしだけみえるやねも)

あとひとつ駅を通ったら窓から少しだけ見える屋根も

(きょうだけはよごれてみえる)

今日だけは汚れて見える

(ただそれだけただそれだけ)

只それだけ　只それだけ

(あたしがしたうしろめたいことになみだもでない)

あたしがした後ろめたい事に涙も出ない

(じかんがおくすり)

時間がお薬

(ゆっくりとしずかにあなたがおとした)

ゆっくりと静かにあなたが落とした

(いたみをといていったけどもうにどとあたしのほうむいてくれない)

痛みを解いていったけどもう二度とあたしの方　向いてくれない

(あたらしいだれかにむかって)

新しい誰かに向かって…

(なにかがおわってしまえばなにかがいまはじまるし)

何かが終わってしまえば何かが今始まるし

(あたしにはともだちもついてるし)

あたしには友達もついてるし

(ただいまだけそういまだけ)

只今だけ　そう今だけ

(あめふってもいつかやむしながしたなみだかわくし)

雨降ってもいつか止むし流した涙乾くし

(よわきでおくびょうなあたしにも)

弱気で臆病なあたしにも

(つきはしずみよあけがくるから)

月は沈み夜明けが来るから

(あたしがしたうしろめたいことはわすれちゃいけない)

あたしがした後ろめたい事は忘れちゃいけない

(じかんがおくすり)

時間がお薬

(わすれもののようにおちていたこい)

忘れ物の様に落ちていた恋

(にちじょうのなかでいきづいてたあなたとのひびもなくなるから)

日常の中で息づいてたあなたとの日々もなくなるから

(あたしもあしたにむかって)

あたしも明日に向かって…

(かごのなかでしかたなくいきてるわけじゃない)

カゴの中で仕方なく生きてる訳じゃない

(じかんがおくすり)

時間がお薬

(わすれもののようにおちていたこい)

忘れ物の様に落ちていた恋

(にちじょうのなかでいきづいてたあなたとのひびもなくなるから)

日常の中で息づいてたあなたとの日々もなくなるから

(あたしもあしたにむかって)

あたしも明日に向かって…