第110回日本語ワープロ検定初段(速度)

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1 chooco 6249 A++ 6.4 97.6% 350.1 2243 55 40 2024/03/24
2 最高 6107 A++ 6.2 98.0% 366.9 2287 46 40 2024/03/24
3 いけざき 5890 A+ 6.3 92.9% 358.4 2285 174 40 2024/03/12
4 ゆーこ 4766 B 4.8 97.4% 468.7 2293 59 40 2024/03/25
5 城野大貴 4716 C++ 4.9 96.0% 465.6 2291 95 40 2024/03/26

問題文

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(いまでは、しらないひともおおいかもしれませんが、かつてほんぞうがくという)

今では、知らない人も多いかもしれませんが、かつて本草学という

(ちゅうごくこらいのしょくぶつをちゅうしんとしたやくぶつのがくもんがありました。)

中国古来の植物を中心とした薬物の学問がありました。

(これは、えどじだいにさいせいきをむかえ、いまでははくぶつがくやぶっさんがくにはってんしています。)

これは、江戸時代に最盛期を迎え、今では博物学や物産学に発展しています。

(とうじのいりょうは、くすりでのちりょうがちゅうしんでした。そのげんりょうのおおくはくさきだったので、)

当時の医療は、薬での治療が中心でした。その原料の多くは草木だったので、

(そのためにはしょくぶつをけんきゅうするひつようがありました。)

そのためには植物を研究する必要がありました。

(こうして、これをちゅうしんにどうぶつやこうぶつなどの)

こうして、これを中心に動物や鉱物などの

(しぜんぶつをけんきゅうするがくもん、つまりほんぞうがくがさかんになったのです。)

自然物を研究する学問、つまり本草学が盛んになったのです。

(ほんぞうとは、くすりのもとになるくさといういみです。)

本草とは、薬のもとになる草という意味です。

(そのはじまりは、ちゅうごくから「ほんぞうこうもく」というしょもつがゆにゅうされたことにあります。)

その始まりは、中国から「本草綱目」という書物が輸入されたことにあります。

(ここから、にほんでのけんきゅうがすたーとしました。)

ここから、日本での研究がスタートしました。

(さいしょはこのほんをたよりに、これにのっているしょくぶつをさがしまわっていました。)

最初はこの本を頼りに、これに載っている植物を探し回っていました。

(しかし、いっこうにうまくいきません。)

しかし、一向にうまくいきません。

(そのうち、ちゅうごくのものとはひんしゅにちがいがあることにきづきます。)

そのうち、中国のものとは品種に違いがあることに気付きます。

(そこでにほんのがくしゃは、のやまをかけめぐって)

そこで日本の学者は、野山を駆け巡って

(やっこうのあるくさきをみつけだすことにどりょくをかさねました。)

薬効のある草木を見つけ出すことに努力を重ねました。

(びょうきにききめのあるくさをあたらしくはっけんしたり、)

病気に効き目のある草を新しく発見したり、

(どんなこうかがあるかをときあかしたりすることは、)

どんな効果があるかを解き明かしたりすることは、

(いりょうのはってんにはたいへんじゅうようでした。)

医療の発展には大変重要でした。

(げんだいでは、くすりはけんきゅうしつでかがくごうせいによってはつめいされますが、)

現代では、薬は研究室で化学合成によって発明されますが、

(とうじはやがいではっけんされたのです。)

当時は野外で発見されたのです。

など

(ばくふもきょうみをもち、えどにけんきゅうにひつようなしょくぶつをさいばいするやくえんをつくりました。)

幕府も興味を持ち、江戸に研究に必要な植物を栽培する薬園を造りました。

(あとにそのなかには、りょうようじょがもうけられ、)

後にその中には、療養所が設けられ、

(おおいときには100にんいじょうのかんじゃをちりょうしたそうです。)

多い時には100人以上の患者を治療したそうです。

(げんざいはこいしかわしょくぶつえんとしていっぱんにこうかいされています。)

現在は小石川植物園として一般に公開されています。

(また8だいしょうぐんのとくがわよしむねは、ぜんこくにやくにんをはけんして)

また8代将軍の徳川吉宗は、全国に役人を派遣して

(どんなやくそうがあるのかをちょうさし、じもとのひとびとに)

どんな薬草があるのかを調査し、地元の人々に

(どれがやくだつかをおしえました。やがて、ながさきのでじまから)

どれが役立つかを教えました。やがて、長崎の出島から

(はいってくるせいようのじょうほうのえいきょうをうけながらはってんしています。)

入ってくる西洋の情報の影響を受けながら発展しています。

(ぎゃくによーろっぱにもにほんのやくそうのことがつたわって、)

逆にヨーロッパにも日本の薬草のことが伝わって、

(きょうみをもつがいこくじんのけんきゅうしゃがでてきます。)

興味を持つ外国人の研究者が出てきます。

(ゆうめいなしーぼるともそのひとりです。)

有名なシーボルトもその一人です。

(かれはにほんでさまざまなしょくぶつをさいしゅうし、)

彼は日本でさまざまな植物を採集し、

(よーろっぱにかえってからけんきゅうしょをしゅっぱんしました。)

ヨーロッパに帰ってから研究書を出版しました。

(また、だいみょうやぶしのなかにもねっちゅうするじんぶつがあらわれました。)

また、大名や武士の中にも熱中する人物が現れました。

(かれらはじぶんたちでべんきょうかいをひらいて、くにもとやさんきんこうたいのとちゅうであつめたじょうほうを)

彼らは自分たちで勉強会を開いて、国元や参勤交代の途中で集めた情報を

(もちよってけんきゅうにとりくみました。)

持ち寄って研究に取り組みました。

(そして、じぶんたちがけんきゅうしたせいかをしょくぶつずかんとしてまとめました。)

そして、自分たちが研究した成果を植物図鑑としてまとめました。

(すべててでえがいたえがそえられています。)

すべて手で描いた絵が添えられています。

(また、それだけでなくとりやさかななどをてーまにしたずかんもおおくしゅっぱんされます。)

また、それだけでなく鳥や魚などをテーマにした図鑑も多く出版されます。

(いまでもちほうのはくぶつかんやとしょかんにいくと、これらをみることができます。)

今でも地方の博物館や図書館に行くと、これらを見ることができます。

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