第109回日本語ワープロ検定初段(速度)

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1 まだまだ 4280 C+ 4.3 99.2% 522.8 2255 17 42 2024/10/05
2 てぃかの 4036 C 4.2 95.5% 538.1 2279 107 42 2024/11/07

問題文

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(むかしからあさいうみにぐんせいしているあまもは、すいしつをじょうかし、)

昔から浅い海に群生しているアマモは、水質を浄化し、

(ちぎょのすみかやさんらんのばしょとしてかかせないものです。)

稚魚のすみかや産卵の場所として欠かせないものです。

(これはかいそうのなかまだとおもわれがちですが、じつはそうではなく)

これは海藻の仲間だと思われがちですが、実はそうではなく

(りくじょうにせいそくするしょくぶつとどうようにはなをさかせるしゅししょくぶつです。)

陸上に生息する植物と同様に花を咲かせる種子植物です。

(それらはせかいてきにみるとやく50しゅるいで、)

それらは世界的に見ると約50種類で、

(そのうちにほんえんがんには15しゅるいほどがぶんぷしています。)

そのうち日本沿岸には15種類ほどが分布しています。

(かいそうはかいちゅうにはえるそうるいのことで、)

海藻は海中に生える藻類のことで、

(はなはさかずほうしによってしそんをふやします。)

花は咲かず胞子によって子孫を増やします。

(なみのつよいがんしょうかいがんにせいいくし、そのおおくはしょくようとされます。)

波の強い岩礁海岸に生育し、その多くは食用とされます。

(だいひょうてきなものは、こんぶやわかめなどで、)

代表的なものは、コンブやワカメなどで、

(にちじょうのしょくたくにもなじみぶかいものばかりです。)

日常の食卓にもなじみ深いものばかりです。

(いっぽう、あまもやすがもといったかいちゅうにはえるものは、)

一方、アマモやスガモといった海中に生えるものは、

(たねんせいのしゅししょくぶつでいちどはりくにしんしゅつし、)

多年生の種子植物で一度は陸に進出し、

(ふたたびみずのなかへかえったなかまといわれています。)

再び水の中へ帰った仲間といわれています。

(そのためはなをさかせしゅしをつくってはんしょくします。)

そのため花を咲かせ種子を作って繁殖します。

(かんじでは、うみにくさとかき「かいそう」とよむので、)

漢字では、海に草と書き「かいそう」と読むので、

(そうるいとくべつしにくいため「うみくさ」とよばれることがあります。)

藻類と区別しにくいため「うみくさ」と呼ばれることがあります。

(こんぶなどとちがい、これらはほとんどしょくようにされることはありません。)

コンブなどと違い、これらはほとんど食用にされることはありません。

(なみしずかなないかいでたいようのひかりがとどきやすくあさい、)

波静かな内海で太陽の光が届きやすく浅い、

(すなやどろによってこうせいされているかいていにおおくせいそくします。)

砂や泥によって構成されている海底に多く生息します。

など

(そこですなじにねをはり、こうごうせいをします。)

そこで砂地に根を張り、光合成をします。

(そして「あまもば」とよばれる、うみのそうげんをつくります。)

そして「アマモ場」と呼ばれる、海の草原を作ります。

(そのようすをわたしたちにんげんがちょくせつめにするきかいはすくないですが、)

その様子をわたしたち人間が直接目にする機会は少ないですが、

(みずのながれがおだやかなので、かくれるばしょもおおくえさもほうふなため)

水の流れが穏やかなので、隠れる場所も多くえさも豊富なため

(こざかなやちぎょなどがしぜんとあつまってきます。)

小魚や稚魚などが自然と集まってきます。

(そうしゅんからしょかにかけてはがしげり、さまざまなさかながさんらんにおとずれるなど、)

早春から初夏にかけて葉が茂り、さまざまな魚が産卵に訪れるなど、

(いきものをはぐくむうみのゆりかごのようなそんざいとしてふかけつです。)

生き物を育む海の揺りかごのような存在として不可欠です。

(それだけでなく、ちっそやりんなどをきゅうしゅうしてこうごうせいをおこなうので、)

それだけでなく、窒素やリンなどを吸収して光合成を行うので、

(みずのじょうかやかいちゅうにさんそをきょうきゅうするなど、)

水の浄化や海中に酸素を供給するなど、

(かいようせいたいけいのなかでじゅうようなやくわりをになっています。)

海洋生態系の中で重要な役割を担っています。

(かつてにほんかくちのえんがんには、ひろいあまもばがてんざいしていました。)

かつて日本各地の沿岸には、広いアマモ場が点在していました。

(しかし、こうどけいざいせいちょうきいこう、)

しかし、高度経済成長期以降、

(えんがんかいはつやごがんこうじなどによって、そのおおくがうしなわれました。)

沿岸開発や護岸工事などによって、その多くが失われました。

(さらにじんこうがとしぶにしゅうちゅうしたため、はいすいがかじょうりゅうにゅうし、)

さらに人口が都市部に集中したため、排水が過剰流入し、

(ないわんではふえいようかによるあかしおがひんぱんにはっせいするようになりました。)

内湾では富栄養化による赤潮が頻繁に発生するようになりました。

(せかいてきにもげきげんし、すいいきかんきょうのあっかやぎょかくりょうがへったれいは、)

世界的にも激減し、水域環境の悪化や漁獲量が減った例は、

(せかいかくちでほうこくされているようです。)

世界各地で報告されているようです。

(それをくいとめるために、)

それを食い止めるために、

(あまもばさいせいじぎょうにちゃくしゅするだんたいもふえてきているといいます。)

アマモ場再生事業に着手する団体も増えてきているといいます。

(すいさんしげんをほごし、けんぜんなかいようかんきょうをとりもどすために)

水産資源を保護し、健全な海洋環境を取り戻すために

(じんこうてきにうえることで、もういちどゆたかなうみをとりもどそうといううごきが)

人工的に植えることで、もう一度豊かな海を取り戻そうという動きが

(かくちでさかんにおこなわれているのです。)

各地で盛んに行われているのです。

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