Crying Moon

(かぜのなきごえにみなもつきかげゆらゆら)

風の泣き声に　水面　月影ゆらゆら

(やみにくちあけるひとのよのでぐち)

闇に口開ける人の世の出口

(こころのはぐるまをすべてぎゃくまわしにして)

心の歯車をすべて逆回しにして

(げんじつをゆめにこいをにくしみに)

現実を夢に恋を憎しみに

(かえてもまだこたえはいな)

変えてもまだ　答えは否

(うしなったことうけいれられぬまま)

失った事　受け入れられぬまま

(あれくるうほのおのようにかなしみ)

荒れ狂う炎のように悲しみ

(このむねをかけめぐりあらしつくしてく)

この胸を駆け巡り　荒らし尽くしてく

(どれだけこがれてないても)

どれだけ焦がれて泣いても

(ぬくもりよぶこえにどとかえりはしない)

ぬくもり　呼ぶ声　二度と帰りはしない

(すべてがあるこのせかいのなかで)

すべてがある　この世界の中で

(ただひとつこのねがいだけかなわず)

ただひとつ　この願いだけ叶わず

(ゆめのみちしるべさそわれるがままここへ)

夢の道しるべ　誘われるがまま　ここへ

(いたみとひきかえのしあわせはどこに？)

痛みと引き換えの　幸せはどこに？

(こころのうつわにはおおきなふたがしめられ)

心の器には　大きな蓋が閉められ

(かなしみどれだけわけどにがさない)

悲しみどれだけ湧けど　逃がさない

(くやしまぎれにつよがるわたしを)

悔し紛れに強がる私を

(いまみたらころしてでもやめさすのに)

今見たら　殺してでも止めさすのに

(どれだけなみだをふいても)

どれだけ涙を拭いても

(おもかげほほえみにどとはなれはしない)

面影　ほほえみ　二度と離れはしない

(あなたのいないこのせかいのなかで)

あなたのいない　この世界の中で

(やみのはてにこたえはある？おしえて)

闇の果てに答えはある？　教えて

(どれほどむりょくをくいても)

どれほど無力を悔いても

(どれほどくいてもときはもどりはしない)

どれほど悔いても　時は戻りはしない

(なみだかれてなおわすれられずに)

涙枯れて　なお忘れられずに

(こめんのつきすくいあげる)

湖面の月　すくいあげる

(とりもどしたいこのみをひきさいてうしなっても)

取り戻したい　この身を引き裂いて　失っても