ヒトコト 布袋寅泰

(きみはとこなつのびーちで)

君は常夏のビーチで

(もえるようなゆうひをみてる)

燃えるような夕陽を見てる

(ちきゅうのうらがわではひとりのへいしが)

地球の裏側ではひとりの兵士が

(まぶしいたいようのひかり)

眩しい太陽の光

(かたてでぎゅっとにぎりつぶし)

片手でギュッと握りつぶし

(なみだをころしてひきがねをそっとひく)

涙を殺して引き金をそっと引く

(ろうそくのほのおふきけすように)

ロウソクの炎 吹き消すように

(いのちがまたきえる)

命がまた消える

(あいしてるそのひとことが)

アイシテル その一言が

(なぜとどかないんだろうひとのこころに)

なぜ届かないんだろう 人の心に

(あいしてるそのひとことで)

アイシテル その一言で

(みらいはつくれるのに)

未来は創れるのに

(まよなかのこいびとたちは)

真夜中の恋人たちは

(ねおんさいんをばっくに)

ネオンサインをバックに

(けいたいにむかってむじゃきにぴーすさいん)

携帯に向かって無邪気にピースサイン

(さばくのようなとかいに)

砂漠のような都会に

(さいれんのおとがひびいてる)

サイレンの音が響いてる

(まるでｓｆえいがのさうんどとらっくのように)

まるでSF映画のサウンドトラックのように

(このほしはいつまでいきのこれるんだろう)

この星はいつまで 生き残れるんだろう

(あらそいくりかえし)

争い繰り返し

(あいしてるそのひとことが)

アイシテル その一言が

(なぜきこえないんだろうひとのこころは)

なぜ聞こえないんだろう 人の心は

(あいしてるそのひとことが)

アイシテル その一言が

(やさしくもつよくもなれるのに)

優しくも強くもなれるのに

(めのまえにあるこのせかいが)

目の前にあるこの世界が

(ずっとつづくわけじゃない)

ずっと続くわけじゃない

(いつかはかならずあえなくなる)

いつかは必ず会えなくなる

(わかってるのになぜひとは)

分かってるのに何故 人は

(あいしてるそのひとことが)

アイシテル その一言が

(なぜいえないんだろうたいせつなひとに)

なぜ言えないんだろう 大切な人に

(あいしてるそのひとことで)

アイシテル その一言で

(こころにひかりがともる)

心に光が灯る