心霊写真 -22-
師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
cicciさんのアカウント
https://typing.twi1.me/profile/userId/130158
cicciさんのアカウント
https://typing.twi1.me/profile/userId/130158
| 順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | berry | 7769 | 神 | 7.8 | 98.9% | 421.0 | 3306 | 35 | 62 | 2026/07/21 |
関連タイピング
-
打ち切れたら天才だ
プレイ回数6.5万 歌詞540打 -
テトリスサビ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
プレイ回数22万 歌詞かな167打 -
めっちゃいい曲....
プレイ回数6万 歌詞かな200打 -
このタイピングをすると、ゲームの良さが分かります。
プレイ回数304 長文かな1660打 -
text3
プレイ回数711 長文かな1516打 -
初心者の方、暇ならプレイしてみて!
プレイ回数38万 496打 -
text4
プレイ回数452 長文かな410打 -
プレイ回数384 60秒
問題文
ふりがな非表示
ふりがな表示
(ただ「せつめいをつづけます」とだけいって、しっぱいしたしゃしんのこぴーにめをやった。)
ただ「説明を続けます」とだけ言って、失敗した写真のコピーに目をやった。
(「このしゃしんですが、ちょくせつほんものをみたべんごしせんせいのべんでは、)
「この写真ですが、直接本物を見た弁護士先生の弁では、
(このちゅうおうのわそうのじんぶつは、まちがいなくしょろうのころの「ろうじん」だったそうです。)
この中央の和装の人物は、間違いなく初老のころの「老人」だったそうです。
(べんごしせんせいは、まだ「ろうじん」がぞんめいだったころのすなみけとも)
弁護士先生は、まだ「老人」が存命だったころの角南家とも
(しごとじょうのつきあいがあったひとなので、まあしんようしていいでしょう。)
仕事上の付き合いがあった人なので、まあ信用していいでしょう。
(またそれだけではなく、われわれもうらをとるために、すなみけに)
またそれだけではなく、我々も裏を取るために、角南家に
(つながりのあるにんげんに、このふくしゃのらいれきそしてじんぶつたちをかくしてみせたところ、)
つながりのある人間に、この複写の来歴そして人物たちを隠して見せたところ、
(「ろうじん」がりくぐんしかんがっこうでのきょうかんじだいにすんでいた、)
「老人」が陸軍士官学校での教官時代に住んでいた、
(よこはまのべっていのいっしつでとられたものにまちがいないとしょうげんしました。)
横浜の別邸の一室で撮られたものに間違いないと証言しました。
(いまでもそのすなみけのべっていはげんそんしており、)
今でもその角南家の別邸は現存しており、
(このうしろのかべにかかっている、「かんちゅうあすかず」のかけじくもあるそうです。)
この後ろの壁に掛かっている、「寒中飛鳥図」の掛け軸もあるそうです。
(「ろうじん」はほんもの。たいぎゃくじけんのじっこうはんたちもほんもの。さつえいされたやしきもほんもの。)
「老人」は本物。大逆事件の実行犯たちも本物。撮影された屋敷も本物。
(なのに、このしゃしんには、ふじゅんぶつともいえる、)
なのに、この写真には、不純物とも言える、
(おかしなところがたったひとつだけあるのです」)
おかしなところがたった一つだけあるのです」
(きのうからいっていた、おかしなところ、か。)
昨日から言っていた、おかしなところ、か。
(いったいなんのことかわからないが、まつうらがししょうにいらいをしようというのは、)
一体なんのことか分からないが、松浦が師匠に依頼をしようというのは、
(そのふじゅんぶつとやらが、ししょうのとくいぶんや、つまりしんれいげんしょうがらみのもの)
その不純物とやらが、師匠の得意分野、つまり心霊現象がらみのもの
(だからなのだろうというのはそうぞうがついた。)
だからなのだろうというのは想像がついた。
(ぼくはきんちょうしてつばをのみこんだ。)
僕は緊張して唾を飲み込んだ。
(まつうらがくちをひらく。)
松浦が口を開く。
など
(「このぐんぷくのえりをみてください。みなかいくんしょうをつけています。)
「この軍服の襟を見てください。みな階勲章をつけています。
(そのすべてにごほんのしまがみえますが、これがいかんをあらわすものです。)
そのすべてに五本の縞が見えますが、これが尉官を表すものです。
(そしてなかのほしのかずでさらにかいきゅうがわかれます。)
そして中の星の数でさらに階級が分かれます。
(ほしがなければじゅんい、ほしひとつでしょうい、ふたつでちゅうい、みっつでたいいというぐあいです。)
星がなければ准尉、星一つで少尉、二つで中尉、三つで大尉という具合です。
(ここにうつっているかれらのものは、すべてふたつやみっつ。)
ここに写っている彼らのものは、すべて二つや三つ。
(ちゅういかたいいということです。)
中尉か大尉ということです。
(じゅうにんのうち、ほしみっつなのはさんにん。)
十人のうち、星三つなのは三人。
(まず、しゃしんにむかってろうじんのみぎどなりにいるいわかわまさおみ、)
まず、写真に向かって老人の右隣にいる岩川雅臣、
(そしてひだりどなりにいるはやたじろう、さいごがいちばんひだりのすみにいるまさおかてつお。)
そして左隣にいる早田二郎、最後が一番左の隅にいる正岡哲夫。
(のこりななにんはちゅういということのことなります。)
残り七人は中尉ということの異なります。
(さきほど、このしゃしんのおとこたちは、いわかわいか、ほぼすべてけされた)
先ほど、この写真の男たちは、岩川以下、ほぼすべて消された
(たいぎゃくじけんにれんざしたしょうこう、つまりじっこうはんたちだとせつめいしましたが、)
大逆事件に連座した将校、つまり実行犯たちだと説明しましたが、
(たったひとり、じっこうはんではないものがいます。)
たった一人、実行犯ではないものがいます。
(それが、ひだりのすみにいるまさおかてつおたいいです。)
それが、左の隅にいる正岡哲夫大尉です。
(かれのなは、じけんごのじんもんちゅう、ふくすうのめんばーのくちからもれています。)
彼の名は、事件後の尋問中、複数のメンバーの口から漏れています。
(「まさおかさえいれば」)
「正岡さえいれば」
(くちぐちにそういっていたそうです。)
口々にそう言っていたそうです。
(そのために、めんばーのなかのちゅうしんじんぶつのひとりとしてにんしきされ、)
そのために、メンバーの中の中心人物の一人として認識され、
(このけんきゅうぼんのなかでもかおじゃしんつきでしょうかいされています。)
この研究本の中でも顔写真つきで紹介されています。
(ほんらいであれば、いわかわになりかわって、りーだーのにんについていても)
本来であれば、岩川に成り代わって、リーダーの任についていても
(おかしくなかったそのまさおかですが、なぜかじっこうはんにはくわわっていません。)
おかしくなかったその正岡ですが、なぜか実行犯には加わっていません。
(なぜかわかりますか。)
なぜか分かりますか。
(それは、かれがそのじけんとうじ、すでにしぼうしていたからです」)
それは、彼がその事件当時、すでに死亡していたからです」
(ぞくん、とかたになにかふれたようなかんかくがあった。)
ぞくん、と肩になにか触れたような感覚があった。
(ぼくはおもわずみをふるわせる。)
僕は思わず身を震わせる。
(「えんしゅうちゅうに、あやまってふくぶにじゅうだんをうけ、ちりょうのかいなく)
「演習中に、誤って腹部に銃弾を受け、治療の甲斐なく
(そのままなくなったということらしいのですが、もんだいはそのしぼうじきです。)
そのまま亡くなったということらしいのですが、問題はその死亡時期です。
(1938ねんの6がつにしぼうしているのです。)
1938年の6月に死亡しているのです。
(そのとき、まさおかはにじゅうきゅうさい。ひときわゆうしゅうだったかれはにじゅうはっさいのときからすでに)
その時、正岡は二十九歳。一際優秀だった彼は二十八歳の時からすでに
(たいいでした。しかし、のこるめんばーのうち、いわかわとはやたがたいいにしょうしんしたのは)
大尉でした。しかし、残るメンバーのうち、岩川と早田が大尉に昇進したのは
(1938ねん8がつ、にじゅうきゅうさいのときです」)
1938年8月、二十九歳の時です」
(それをきいて、ししょうがうなずいている。)
それを聞いて、師匠が頷いている。
(そういうことか。そういいたげなしぐさだった。)
そういうことか。そう言いたげな仕草だった。
(「つまり、いわかわとはやたがたいいのかいくんしょうをつけているこのしゃしんからは、)
「つまり、岩川と早田が大尉の階勲章をつけているこの写真からは、
(とられたじきが、1938ねん8がつからじけんをおこすまでのあいだ)
撮られた時期が、1938年8月から事件を起こすまでの間
(だということがわかるのですが、もんだいは、1938ねん8がつのじてんで、)
だということが分かるのですが、問題は、1938年8月の時点で、
(まさおかがすでにしぼうしているということなのです」)
正岡がすでに死亡しているということなのです」
(ぼくはこぴーされたしゃしんをもういちどのぞきこむ。)
僕はコピーされた写真をもう一度覗き込む。
(ひだりのすみにえんりょがちにすわるおとこ。まゆがうすく、)
左の隅に遠慮がちに座る男。眉が薄く、
(どこかこどもっぽさののこるかおだちをしている。)
どこか子どもっぽさの残る顔立ちをしている。
(しょうめんをみすえながら、むひょうじょうにくちをひきむすんでいるそのおとこが、)
正面を見据えながら、無表情に口を引き結んでいるその男が、
(そのしゃしんをとられるにかげついじょうまえにすでにしぼうしていた・・・・・)
その写真を撮られる二ヶ月以上前にすでに死亡していた・・・・・